抗悪性腫瘍剤ベスタチンカプセルに関するライセンス契約締結について

2015年11月10日

 日本化薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長: 鈴木 政信、以下「日本化薬」)は、本日、アイガー バイオファーマシューティカル社(本社:米国、パロアルト、CEO: デビッド コーリー、以下「アイガー社」)と、当社が製造販売している抗悪性腫瘍剤ベスタチンカプセル(一般名:ウベニメクス、以下「ベスタチン」)のロイコトリエンB4(LTB4)が関与する肺動脈高血圧症(PAH)を含めた炎症性疾患への導出に関するライセンス契約を締結し、アイガー社が米国において臨床試験を開始することになりましたのでお知らせいたします。

 経口投与低分子化合物であるベスタチンはLTA4をLTB4へと変換するロイコトリエンA4加水分解酵素(LTA4H)を阻害する事が知られています。現在ベスタチンは、日本国内において「成人急性非リンパ性白血病に対する完全寛解導入後の維持強化化学療法剤との併用による生存期間の延長」の適応症として承認を取得し、既に25年以上にわたって製造販売されている実績があります。

 サイエンス トランスレーショナル メディスン誌にて発行されたスタンフォード大学の研究者による研究によると、ヒトのPAH患者およびPAH動物モデルのいずれでもLTB4およびLTA4H が上昇しており、またLTB4が上昇することによる炎症症状の結果として細動脈閉塞や高血圧が生じる事がPAH動物モデルにて確認されています。ベスタチンが有するLTB4を介した薬理阻害作用によって、閉塞した細動脈が開き、心機能が改善し、生存期間が延長するといった、可逆的なPAH治療効果が動物モデルにおいて確認されています。
 
 日本化薬は、早期に本開発が成功しPAH患者様やそのご家族、医療関係者の皆様に貢献できる事を期待しています。
 
以上


【参考】
PAHについて
PAH(肺動脈性肺高血圧症)とは、心臓から肺に血液を送るための血管である肺動脈の圧力が異常に上昇する病気です。病気の発症原因は解明されておらず、根本的な治療法も見出されていない事から、本邦においては難治性呼吸器疾患(指定難病)に認定されています。

アイガー バイオファアーマシューティカル社(Eiger BioPharmaceuticals)について
アイガー社は、希少性疾患を対象とした新規化合物の臨床開発を行っています。まだ治療上のニーズが満たされていない病気に対して、異なる疾患において既に使用実績のある治療薬の応用の可能性を探索し、後期臨床開発品のポートフォリオを拡充しています。


[本件に対するお問い合せ先]
広報IR部
TEL:03-6731-5237

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