財務戦略

取締役常務執行役員
グループ経理本部長

渋谷 朋夫

安定した財務基盤を最大限に活かし、
成長する領域への積極的な投資を通じて、
持続的な企業価値の向上を目指します

取締役常務執行役員
グループ経理本部長

渋谷 朋夫

持続的な成長に向けた財務戦略

 日本化薬グループの財務戦略は、経営目標・事業戦略に基づいて策定しています。昨今の米中貿易摩擦にみられる市況・事業環境の変化にも対応可能なよう、事業が将来にわたり持続的に成長できる強い財務基盤を構築しております。
 資本コストを考慮しながら投資に必要な資金調達を行い、安定的な自己資本比率となる最適な財政状態を常に意識した財務活動を行います。
 事業ビジョンを実現するため、市場ニーズを的確にとらえ、経営資本を投入する事業・製品領域を明確化し、グローバルな成長市場で既存ビジネスの拡大と新事業・新製品の展開を加速させ、企業価値の向上を図ってまいります。また、CSR経営の観点から特定した重要課題(マテリアリティ)のもと、持続可能な開発目標(SDGs)を意識した運営を行い、全てのステークホルダーの満足を高め信頼される会社を目指します。

2019年3月期の業績、財政状態、キャッシュ・フロー

 前中計の Take a New Step 2016最終年度となる2019年3月期は、全般的に堅調に推移いたしました。

(1)経営成績
 2019年3月期の売上高は、過去最高の1,726億円を達成しました。営業利益は、199億円、当期純利益は149億円となりました。主要3セグメントの売上高構成比率は、機能化学品事業40%、医薬事業27%、セイフティシステムズ事業27%とバランスの取れた事業ポートフォリオとなっています。

売上高構成(2019年3月期)
売上高構成(2019年3月期)|機能化学品事業:697億円(40%)/医薬事業:462億円(27%)/セイフティ システムズ事業:472億円(27%)/アグロ事業部・その他:95億円(6%)

(2)財政状態
 安定的な状態を維持しています。2019年3月期の総資産は、2,936億円、負債は645億円、純資産は2,290億円でした。自己資本は、2,160億円で自己資本比率は73.6%でした。

財政状態
財政状態

(3)キャッシュ・フロー
 健全なキャッシュ管理となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、268億円、このうち税引前当期純利益が213億円、減価償却費は120億円でした。投資活動によるキャッシュ・フローは177億円の支出で、このうち有形固定資産の取得による支出が152億円でした。財務活動によるキャッシュ・フローは64億円のマイナスで、長期借入金の調達が56億円、返済が55億円あり、配当支払は52億円でした。フリー・キャッシュ・フローは91億円プラスで、現金及び現金同等物の期末残高は、前年度末とくらべ22億円増加し、527億円でした。

キャッシュ・フロー
キャッシュ・フロー

KAYAKU Next Stage の財務計画

 「2025年のありたい姿」へ向けて、企業価値創造プロセスにより事業ビジョンの実現を目指しています。中長期の数値目標としては、2026年3月期に売上高2,500億円、営業利益300億円、ROEは10%を目指しています。第一のステージとなる中期事業計画 KAYAKU Next Stageでは、最終年の2022年3月期に売上高2,100億円、営業利益225億円、ROE8%を目標に掲げています。
 事業の成長と製品・サービスを通じた社会への貢献を推進し、取引先とともにグループ全体で利益を創出することによって、投資家・株主の皆様や従業員への還元を進めてまいります。剰余利益は再投資して、事業の継続と成長を図ります。

(1)業績予想
 KAYAKU Next Stageの3年間にわたり、機能化学品事業やセイフティシステムズ事業が牽引して過去最高となる売上高を更新していく計画です。機能化学品事業における中国からの原材料の高騰や、医薬事業での薬価改定の影響、セイフティシステムズ事業のグローバル拠点を含めた設備投資による減価償却費の増加によって、全体の利益は押し下げられる見込みです。最終年度の2022年3月期には、売上高は2,000億円を上回り、利益面でも反転上昇する225億円を計画しています。

(2)財政計画
 2019年3月期末の財政状態は、流動性、自己資本比率が高く、健全な状態を維持しました。2019年5月には自己株式のうち5百万株(約60億円、簿価ベース)を消却しました。KAYAKU Next Stage期間中の総資産、純資産(自己資本)については、売上高の伸長や設備・製品導入・M&A投資など各種の投資の状況を鑑みつつ、資本コストも意識して最適な財政状態になるよう努めてまいります。

(3)キャッシュ・フロー計画
 KAYAKU Next Stage3年間で減価償却費は約400億円の計画で、各年の利益計画とともに営業活動におけるキャッシュの源泉となります。研究開発投資は3年間で約400億円を利益計画に織り込み済みです。投資活動によるキャッシュ・フローは成長に向けたインプットとして、3年間で約500億円の設備投資の支出を見込んでおります。財務活動によるキャッシュ・フローは、事業活動に機敏に対応するため各種投資の状況などに応じ外部調達を行い、事業運営に必要なキャッシュポジションをとるように資金調達を行います。

KAYAKU Next Stageの数値目標→2025年のありたい姿(2026年3月期)|新中期事業計画 KAYAKU Next Stage

株主還元についての考え方

 当社は、株主の皆様への利益還元を重視しております。安定的かつ継続的な利益還元と内部留保レベルを勘案し、配当性向は連結当期純利益の40%程度を中期的な目標としております。内部留保は成長する事業への設備投資や研究開発投資などへ充当し、企業価値を高めてまいります。
 2019年3月期の年間配当金につきましては、1株当たり30円となり、連結での配当性向は35.0%となりました。2020年3月期についても、中間配当金15円、期末配当金15円で、1株当たりの年間配当金は30円(配当性向40.6%)を実施する計画としています。

1株当たりの配当金と配当性向
1株当たりの配当金と配当性向
※ 会計年度は終了年.月で表しています。

株価情報

証券コード(東証一部):4272

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