私たち日本化薬グループは、企業ビジョンであるKAYAKU spiritのもと、経営の透明性・公正性を確保し、事業活動を通じて持続可能な環境・社会の実現に貢献することで、すべてのステークホルダーの信頼に応えるサステナブル経営を実践します。
(KAYAKU spirit:最良の製品を不断の進歩と良心の結合により社会に提供し続けること)
私たち日本化薬グループは、KAYAKU spirit「最良の製品を不断の進歩と良心の結合により社会に提供し続けること」を企業ビジョンとしています。KAYAKU spiritのもと、サステナブル経営の実践を通じて、環境・社会的価値および経済的価値を創造し、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指します。
また、KAYAKU spiritを実現するための行動規範として「日本化薬グループ行動憲章・行動基準」を定め、あらゆる企業活動において、基本的人権を尊重し法令を遵守し、公正な事業活動を行い、すべてのステークホルダーの信頼に応えていきます。
1916年 創業
1962年 社是制定
長年にわたり経営に携わった三代目社長 原安三郎は、全役員・全従業員が共有すべき大切な考え方を分かり易く伝えたいとの想いから、1962年に社是を制定しました。
これがKAYAKU spiritの原点です。
日本化薬グループは取締役会の直接監督のもと、社長執行役員を議長とするサステナブル経営会議を設置し、グループ全体でサステナビリティの取り組みを推進しています。サステナブル経営会議は、原則として週1回開催しており、企業・社会・環境のサステナビリティ全般に関わる事項の審議および報告を受けています。審議事項はサステナブル経営会議の承認を経て、取締役会に審議・報告しています。
サステナブル経営会議の傘下には、倫理委員会、危機管理委員会、環境・安全・品質経営推進委員会、研究経営委員会の4委員会を設置しています。各委員会は定例かつ必要に応じて開催し、サステナブル経営会議へ審議および報告することにより、経営の透明性・公正性を確保しています。
中期事業計画KAYAKU Vision 2025(以下、KV25 )は、サステナブル経営を実践するための戦略と位置付けます。3事業領域の活動とKV25 マテリアリティの取り組みを通じて、経済的価値と環境・社会的価値を創造することで、持続可能な社会の実現に貢献します。
サステナブル経営の推進 | 価値創造プロセスの実行により経済的価値、環境・社会的価値を提供し、社会課題解決に貢献する |
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事業ポートフォリオに 基づく経営資源の重点配分 |
3事業領域(モビリティ&イメージング、ファインケミカルズ、ライフサイエンス)において成長が見込まれる製品群に経営資源を重点的に配分する |
全社横断的チームによる 重要課題の取り組み |
『新事業・新製品創出、気候変動対応、DX、仕事改革、働き方改革』を全社横断的チーム(M-CFT)で取り組み、持続的に成長する |
経営基盤の強化 |
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KV25では「6つの資本」をインプットとし、3事業領域とM-CFTが一体となったサステナブル経営を実践することで、「モビリティ」「環境エネルギー」「エレクトロニクス」「ライフサイエンス」の4分野で最良の製品・技術・サービスを社会に提供します。経済的価値とともに環境・社会的価値をすべてのステークホルダーに届けることで、持続的な企業価値の向上を目指します。
日本化薬グループのすべての事業活動の基盤は「コーポレートガバナンス、コンプライアンス、安全、品質」です。
KV25 では、全社横断プロジェクト「新事業・新製品創出」「気候変動対応」「DX」「仕事改革」「働き方改革」、5つの全社重要課題に注力して取り組みます。3事業領域の活動とM-CFTの活動を一体とすることで相乗効果を生み出し、日本化薬グループのありたい姿を実現します。
日本化薬グループは、企業ビジョンやサステナブル経営の方針について、従業員の理解を深めグループ全体に浸透させるために、日本化薬グループ経営戦略会議や中期経営戦略会議、新入社員研修や新任管理職研修などの集合研修、eラーニングや社内報など、さまざまな機会やコミュニケーション・ツールを活用することで、従業員への理解・浸透を促進しています。
2022年度は中期事業計画KAYAKU Vision 2025 のスタートに合わせ、企業ビジョン、サステナブル経営、中期事業計画、日本化薬グループ人権方針についての解説冊子を作成しました。また、企業ビジョンと日本化薬グループのありたい姿を掲載した携帯カードと掲示ボードも作成しました。いつも確認することができ、企業ビジョンとありたい姿に基づいた意思決定と行動を取れるように浸透させています。
解説冊子・携帯カード・掲示ボードは、製造拠点がある国の言語に翻訳し6か国語(日本語・英語・中国語・スペイン語・マレー語・チェコ語)で日本化薬グループ全役員・全従業員に配付しています。
各事業の製造・開発・販売・管理など、さまざまな職種で働く世界中の従業員の間で企業ビジョンとサステナブル経営の方針を共有することにより、一体感のあるグループ経営を目指します。
掲示ボード
啓発活動・研修一覧
研修名 | 主な内容 | 主な対象 | 年度 | 受講形式 | 回数 | 受講率 |
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サステナビリティ研修 | 企業ビジョン、サステナブル経営基本方針、企業価値創造プロセス、KV25 マテリアリティ、ESG外部評価、気候変動対応、人権尊重 | 役員、従業員(契約社員、パート社員含む)、派遣社員 | 2022 | eラーニング | 5 | 平均84% |
サステナビリティ研修(旧CSR研修) | 企業ビジョン、GRIスタンダード、ステークホルダー、サステナビリティ、気候変動対応、人権尊重 | 役員、従業員(契約社員、パート社員含む)、派遣社員 | 2021 | eラーニング | 7 | 平均82% |
新入社員研修※ | 日本化薬グループのサステナブル経営について、気候変動対策、人権尊重 | 新入社員 | 2022 | 集合研修 | 1 | 100% |
新任管理職研修※ | 日本化薬グループのサステナブル経営について、気候変動対策、人権尊重 | 新任管理職 | 2022 | 集合研修 | 2 | 100% |
グローバルに展開している日本化薬グループのすべての従業員にKAYAKU spirit を親しみやすく身近に感じてもらうために、KAYAKU spirit 浸透キャラクター「かやくーま」を作成しました。社内報では、各種サステナビリティ活動や企業ビジョン実践の模範的な活動を紹介するコーナーを設けており、「かやくーま」を用いてビジュアル的にわかりやすく説明するようにしています。また、日常使用するメモやクリアファイル、さらには会議室のデザインにも取り入れて、常に従業員の目に触れ、企業ビジョンを意識するよう取り組んでいます。商標登録も行い、日本化薬グループのキャラクターとして、新聞広告や工場祭のノベルティ等でも活躍しています。
SDGsは持続可能な世界の構築のために国連加盟国の全会一致で採択された、2030年度までにさまざまな機関・組織・主体が取り組むべき社会・経済・環境に関する17の目標です。
SDGsの考え方は、「最良の製品を不断の進歩と良心の結合により社会に提供し続けること」という、日本化薬グループの企業ビジョンの考え方と同義であり、KAYAKU spirit の実現のための企業活動は、国連の目標とは規模やターゲットが異なるもののSDGsの実現と合致すると考えています。
日本化薬グループのサステナビリティ・アクションプランでは、SDG Compassを活用し、各重要課題とSDGs17目標の紐付けました。
日本化薬グループは環境・社会的価値と経済的価値を創造し、持続可能な社会の実現と企業価値向上を目指すとともに、SDGsの達成にも貢献していきます。