日本化薬グループは、世界各地に事業拠点を置いており、それぞれの地域社会の一員として活動しています。社会貢献活動だけでなく、次世代育成支援や自治体との情報交換を活発に行い、地域社会の健全で持続的な発展に貢献します。
【具体的な取り組み内容】
「難病とたたかうお子さんとご家族の手助けに」を合言葉に、1998年に日本化薬創立80周年記念事業の一環として、病気で入院・治療されるお子さんと付き添われるご家族のための滞在施設として埼玉県さいたま市のさいたま新都心の近くに「あすなろの家」を開設し運営しています。
大人2名と子どもがご宿泊できる10部屋の個室(約10畳)と広いダイニングやキッチンを備えた「もうひとつの我が家」として安心してご利用いただける施設です。また2部屋をリニューアルオープンし多くの利用者に喜んでいただいております(2023年1月より)。
あすなろの家を利用されるご家族のみなさまに気持ちよく滞在いただけるよう、日本化薬と関係会社の従業員やOBによる清掃や草刈りなどの定期的なボランティア活動も行われています。
利用されるご家族のプライバシーを守りつつ、そのご家族同士の交流を図ることができるように、またご家族にとって精神的・経済的なご負担の軽減にお役にたてる施設となるように努めています。
あすなろの家を開設してから25年目を迎え、今までに3,912組(のべ74,829人)のご家族が利用されています。
近隣には埼玉県立小児医療センター、さいたま市立病院、大和鍼灸院をはじめ小児医療に力を入れている医療機関が多く、より専門的かつ高度な治療を受けるために、日本全国からお見えになるご家族が増えています。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けてご利用家族が減少しておりましたが、今春より徐々にご利用を希望されるご家族がまた増えてきております。今後も感染症対策を継続しながらより多くのご家族を受け入れてまいります。
2017年にハウスマネージャーを拝命して以来、あすなろの家を利用される方の「我が家」となれるように、少しでも季節を感じられるような飾りつけをしたり、全国の同じような施設との情報交換など多くの新しいことを取り入れてまいりました。
これからも難病とたたかう子どもとご家族がより安全・安心・快適にお過ごしいただける「もうひとつのわが家」となれるように日々努めていきます。
お子さんが無事に退院され、ご家族と本当の家に帰る時の「ありがとう」の一言を胸に。
ハウスマネージャー 山路
日本化薬グループは、スポーツ支援活動や社内の健康づくりイベントなどに取り組んでいます。
「生命と健康を守り豊かな暮らしを支える」という企業理念を実現するため、これからもさまざまな社会貢献活動を推進していきます。
「卓球界を通じて人生を豊かにする」というTリーグの理念に賛同し応援していきます。
Tリーグ を応援するとともに「生命と健康を守り豊かな暮らしを支える」という日本化薬の使命を果たしていきます。
バレーボールはボールを“つなぐ”スポーツ。人と人をつなぐことを理念に活動しているウルフドッグス名古屋の活動に協賛し応援しています。
「公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会」が立ち上げた、これからの将来を担う子どもたちのためにラグビーを通じて「子どもたちや青少年の育成や教育」を実現するため、さまざまな活動を行う「スクラム・ジャパン・プログラム」の賛助に参画しました。
その趣旨に賛同し、社会貢献活動の一環として、賛助会員として参加し応援していきます。
東京都オリンピック・パラリンピック準備局から、「令和4年度東京都スポーツ推進企業」に認定されました。東京都スポーツ推進企業認定制度は、東京都が従業員のスポーツ活動の促進に向けた優れた取り組みやスポーツ分野における社会貢献活動を実施している企業を認定する制度です。
日本化薬は今後も、健康づくりイベントに継続的に取り組み、従業員の健康増進に積極的に取り組んでいきます。
日本化薬グループは、未来を担う子どもたちに化学の面白さを理解していただけるよう次世代育成支援に取り組んでいます。2020年度、2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、イベントは開催中止や延期、リモート開催となっていましたが、2022年度は感染症対策を講じた上で下記イベントを開催しました。
日本化薬は以前、千代田区九段下に本社を構えていたご縁より、千代田区立九段中等教育学校の『総合的な学習の時間「地域を知る」』の学習に協力しています。2014年に本社を丸の内に移転した後も地域貢献として継続しています。例年、会社にお越しいただき、会社紹介・広告制作の授業・課題説明などを行い、後日課題の成果を発表していただいています。
課題:「たくさんの人に興味を持ってもらえる日本化薬らしい広告を考えよう!」
ここ数年は新型コロナウイルス感染症対策としてオンライン開催となっていましたが、2022年度は久しぶりに対面で開催することができました。広告制作を行う広報部員より広告についての授業を行い「誰に、何を、どのように」伝える広告であれば効果的なのか、アイディアを出し合い班での議論を深め、1カ月後に中間報告、その1カ月後にパワーポイントを使った最終報告を行っていただきました。
今後も生徒の学びの一助となれるよう継続して取り組んでいきます。
日本化薬は「夢・化学-21」※ 委員会が運営する「子ども化学チャンネル」(YouTube)にて『色の不思議!おウチでイロイロ実験!』と題した当社の実験動画を公開しました。「子ども化学チャンネル」が掲げる”将来を担う子どもたちの化学への好奇心、興味関心につなげるための化学動画の配信”の企画趣旨に賛同し協力しています。
実験動画制作に際しては、研究部門の若手社員中心に企画検討を行い、より分かりやすく化学の魅力をお伝えするために試行錯誤しながら制作しました。
【実験動画の概要】
タイトル:「色の不思議!おウチでイロイロ実験!」
実験内容:バスボムを使った中和反応、サインペンを使ったクロマトグラフィー・色の三原色
上越工場では、新潟県上越市で開催される「青少年のための科学の祭典」、同県妙高市で開催される「サイエンスフェス」にブースを出展し、小学生を中心とした子どもたちに、工作を通じて科学を身近に感じてもらう取り組みを行っています。
出展ブースでは、上越工場で製造された「偏光フィルム」を使用した万華鏡作製実験を行い、参加した子どもたちには、時折親御さんの手を借りながら自分好みに装飾を施した万華鏡を作製いただきました。
完成した万華鏡を覗いた子どもたちは「キレイ!」「不思議!」「家でも作りたい!」などとても喜んでいて、説明したスタッフは、1日の中で数十回と実験説明を繰り返していましたが、万華鏡を覗く子どもたちの反応が楽しみで、疲れを忘れて対応していました。
今後もさまざまな実験メニューを考案し、地域に根付いた社会貢献活動を展開していきます。
厚狭工場では、山陽小野田市立山口東京理科大学の大学開放デーにて、地元企業代表として科学実験体験ブースを出展しました。当日は「プチっとはじける人工いくらのヒミツ」と題して、たくさんの子どもたちと実験しました。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となりましたが、有志の方々のお手伝いもあり無事に終えることができました。今回のイベントを通して、子どもたちが化学に興味をもつきっかけになれば嬉しく思います。
2022年8月2日、厚狭工場では、夏休み中の高校生10名を迎えて応募前職場見学を行いました。
会社紹介のパンフレットを用いて工場の概要や製造している製品などの説明をし、実際の製造現場も見学してもらいました。生産設備には驚きとどんなものが出来るのか興味をもっていただいた様子でした。8月の暑さのせいか、管理棟内の見学も喜んでいただきました。職場の雰囲気を感じて、自分が働く姿を想像してもらえたようでした。質問も積極的にして回答を書き留める姿も印象的でした。
日本化薬グループは、工場祭や各施設の開放、教育活動、寄付や協賛などの支援、献血、清掃活動、懇談会などを通して地域のみなさまに当社グループの事業内容をご理解いただけるよう努めています。
今後もさまざまな交流の場を設け、地域のみなさまとのコミュニケーションを活発に行い、事業を通じて地域社会の活性化と発展に取り組みます。
2022年7月22日、厚狭工場では山陽小野田市の梶漁港にて、日頃お世話になっている地域のみなさまへの感謝の意を込めて、300発の打ち上げ花火を実施しました。今年はドローンを使用した撮影を行いYouTubeでライブ配信を行いました。当日は天候にも恵まれ打ち上げ花火、ライブ配信共に大成功でした。現地では色鮮やかな大輪の花火が咲くたびに歓声があがり、花火を通じて地域のみなさまに元気と笑顔をお届けできました。YouTube配信ではドローン撮影による迫力ある映像をお楽しみいただけたと思います。YouTubeをまだ観ていらっしゃらない方は是非ご視聴ください。花火打ち上げ前には厚狭工場PR動画も流れ、当社の存在を多くのみなさまに知っていただく機会となりました。
今後も地域貢献活動として地域のみなさまに喜んでいただける活動を継続していきたいと思います。
2022年11月4日、高崎工場では当社社宅前のさつまいも畑に岩鼻保育所の園児たちを招き、爽やかな秋晴れの中でさつまいも掘りを行いました。大きく育ったさつまいもに園児たちは大興奮で、夢中で芋ほりを楽しんでいました。「大きなお芋がとれた!」と笑顔で歓声を上げる園児たちの姿に、私たち従業員もたくさんの元気をもらうことが出来ました。芋掘り後、群南産業のみなさんにご協力いただき、さつまいもの根っこや土汚れを取り除き、収穫したたくさんのさつまいもをトラックに乗せ、岩鼻保育所へお届けしました。
カヤク セイフティシステムズ ヨーロッパ(以下、KSE)の拠点であるフセチンの地元サイクリング協会ではサイクリングプロジェクトを10年間運営していて、このプロジェクトでは、地域の少なくとも20の山頂を自転車で登頂する目標を立てています。KSEではこの協会の目標達成に向けて従業員へも参加を呼びかけています。参加者は2022年4月から11月までの8か月間でさまざまな難度の山頂を目指します。KSEではこのサイクリングプロジェクトに参加し、独自にチャリティーを企画しています。2022年の企画では、従業員は自転車・徒歩のどちらでも登頂することができ、登頂した山の数ごとにCZK100(約600円)を寄付し、障がいのある子どものために特別仕様の電動自転車を購入しました。
カヤク アドバンスト マテリアルズ(以下、KAM)は「クレイドル(ゆりかご)トゥ クレヨン」の寄付品工場でのボランティア活動に参加しました。「クレイドル トゥ クレヨン」は、地域コミュニティに参加し関わることで、出生から12歳までの、ホームレスまたは低所得状況で生活している子どもたちに、家庭、学校、そして遊びに至るまで生きるために必要な必需品を無償で提供するボランティア活動に取り組んでいます。
2022年11月、KAMの従業員20名がボランティアとして参加し、寄付品の検査・仕分け・梱包の工程に分かれて作業しました。寄付品は「クレイドル トゥ クレヨン」から子どもたちに配られます。
指標 | 対象範囲 | 単位 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
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社会貢献活動支出額 | 単体 | 百万円 | 179 | 254 | 146 | 154 | 149 |
内寄付金総額 | 単体 | 百万円 | 144 | 222 | 114 | 123 | 120 |
内その他社会貢献支出 | 単体 | 百万円 | 34 | 31 | 32 | 31 | 29 |