大気汚染防止

方針・基本的な考え方

日本化薬グループは、工場や研究開発拠点から排出されるNOxやSOx、ばいじん、揮発性有機化合物(VOC)などの大気汚染物質について、各国・地域の法令を遵守し、法令より厳しい準値を定めて排出量を管理することで、工場や研究開発拠点の周辺地域の大気汚染を防止して公害対策を行っています。

体制

指標

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指標 対象範囲 単位 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
揮発性有機化合物(VOC) 単体 トン 25.6 28.6 33.3 52.1 38.7
ジクロロメタン 単体 トン 3.9 4.9 4.0 3.6 3.2
ホルムアルデヒド 単体 トン 0.16 0.04 0.04 0.15 0.13
NOx※1 単体 トン 8.2 9.1 7.5 7.7 8.3
SOx※2 単体 トン 1.4 1.3 1.0 0.7 0.9
ばいじん※3 単体 トン 0.6 0.9 0.5 0.5 0.4
  • ※1NOx(窒素酸化物):物質が燃焼する際に空気中の窒素と反応して生じる場合と石炭等の窒素化合物を含む燃料や物質が燃焼した場合に発生する場合がある。光化学スモッグ等の大気汚染、酸性雨の原因だけでなく人体の呼吸器等に悪影響がある。
  • ※2SOx(硫黄酸化物):硫黄分が含まれる化石燃料等を燃焼させることにより発生する。硫黄酸化物は空気中の水分と反応し硫酸や亜硫酸を生じるため、大気汚染や酸性雨の原因となる。
  • ※3ばいじん:化石燃料の燃焼等に伴い発生するばい煙のうちの固体粒子(すす)、大気汚染の原因となるほか、高濃度のばいじんを吸入した場合は人体に塵肺等の悪影響がある。

取り組み

揮発性有機化合物(VOC)、有害大気汚染物質排出量削減

日本化薬は大気汚染防止法で規定されるVOCだけでなく、日本化学工業協会が指定する化学物質も集計して幅広くVOC排出量削減に取り組んでいます。また自主管理対象12物質であるジクロロメタンやホルムアルデヒド等の有害大気汚染物質排出量の削減にも取り組んでいます。なお、以下に主な取り組みの例を挙げます。

  • 排ガス処理装置設置
  • ガス吸収設備の設置
  • 蓄熱燃焼設備設置
  • 作業方法改善、使用化学物質の代替見直し
  • 漏洩防止対策

SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)およびばいじん排出量削減

日本化薬では、これまで以下のような対策に取り組み、SOx、NOxおよびばいじんの排出量を規制値よりも低いレベルで管理しています。

  • C重油からA重油、LPG、天然ガスへの燃料転換
  • 低NOx対応ボイラー、小型貫流型ボイラー導入
  • NOx脱硝装置の設置
  • 集塵装置の設置
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