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VUCAの時代といわれる不確実性の高い環境において、企業には長期的視点に立った経営と、社会からの信頼に応え続ける責任ある行動がこれまで以上に求められています。とりわけ化学品を扱う当社にとって、安全の確保、品質の維持・向上、そして環境負荷の低減は、事業の根幹を成す最も重要な責務です。
このたび当社は、10年先の「ありたい姿」を起点とした長期経営計画Evolution2035を策定するとともに、その実現に向けた重要課題として、マテリアリティの見直しを行いました。今回の見直しでは、将来像からのバックキャストの考えに基づき、2035年および2028年の具体的な目標として整理しています。また、事業の拡大とともに、製品の安全性や品質に対する社会的要請、環境への影響に対する責任が一層高まることを踏まえ、ダブルマテリアリティの視点を取り入れました。これにより、当社の成長と、環境・社会への影響の両方をしっかりと見据えながら、経営を進めていきます。
環境分野では、これまで実績開示に留まっていたVOC排出量や廃棄物発生量などについても明確な目標を設定し、取り組みの実効性を高めています。人的資本についても、人材ポートフォリオの最適化と教育投資の強化を通じて、経営、デジタル、財務、グローバル各領域における専門人財を戦略的に育成し、事業成長と価値創出の両立を図ってまいります。
さらに、各目標は可能な限り連結ベースでの設定・開示し、グループ全体としての透明性と実効性を高めました。目標達成の責任を明確にするために、各項目の担当役員も定めています。
先が見通しにくい時代だからこそ、当社は化学メーカーとしての原点である安全・品質・環境への責任を徹底しながら、挑戦を続けていきます。社会課題の解決に資する製品・技術を通じて、持続可能な社会の実現と日本化薬グループの持続的成長の両立を目指してまいります。
2026年6月
取締役常務執行役員


