汚染の防止

方針・基本的な考え方

日本化薬グループは、「環境・健康・安全と品質に関する宣言」で汚染防止に努め、環境の保全に取り組むことを掲げています。環境負荷低減を通じて、環境価値の向上を図ることが、当社の重要な課題であると認識しています。事業活動により発生した化学物質の大気、水域、土壌への排出については、各国・地域の法令を遵守し、法令より厳しい基準値を定めて排出量を管理し、汚染・汚濁物質の排出削減に取り組んでいます。

体制

監査

日本化薬グループは、各事業場・グループ会社において、排水や廃棄物が適正に管理されているかについて中央環境安全衛生診断で監査を実施しています。中央環境安全衛生診断では、排水や廃棄物の管理で法令や条例上の不備や問題がないか、また廃水処理場や廃棄物置場を確認して、管理状況に問題がないか確認をしています。

目標と実績

こちらの表は横にスクロールできます。

指標 2028年度目標 2035年度目標 対象範囲
VOC排出量
※2024年度比
原単位1%削減 原単位3%削減 連結

取り組み

揮発性有機化合物(VOC)、有害大気汚染物質排出量削減

日本化薬は大気汚染防止法で規定されるVOCだけでなく、日本化学工業協会が指定する化学物質も集計して幅広くVOC排出量削減に取り組んでいます。また自主管理対象12物質であるジクロロメタンやホルムアルデヒド等の有害大気汚染物質排出量の削減にも取り組んでいます。なお、以下に主な取り組みの例を挙げます。

  • 排ガス処理装置設置
  • ガス吸収設備の設置
  • 蓄熱燃焼設備設置
  • 作業方法改善、使用化学物質の代替見直し
  • 漏洩防止対策

硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)およびばいじん排出量削減

日本化薬では、これまで以下のような対策に取り組み、SOx、NOxおよびばいじんの排出量を規制値よりも低いレベルで管理しています。

  • C重油からA重油、LPG、天然ガスへの燃料転換
  • 低NOx対応ボイラー、小型貫流型ボイラー導入
  • NOx脱硝装置の設置
  • 集塵装置の設置

排水管理

日本化薬グループでは、各工場において製造工程で排出される廃水の組成に応じた廃水処理設備を備え、基準値超過を起こさないように法律や各自治体の条例の排出基準より厳しい自主管理値を設定し排水管理を行っています。2025年度も日本国内における水質汚濁防止法等の排水に関する法令や条例、廃棄物の処理および清掃に関する法律(廃掃法)等の廃棄物排出に関する法令等の違反はありません。

有害廃棄物の削減

当社では、国内においては廃棄物処理法に基づく特別管理産業廃棄物を有害廃棄物と定義し、これらの廃棄物について、社内規程に基づく適切な管理体制を整備のうえ、厳格な管理のもとで適正処理の徹底を図っています。あわせて、発生抑制対策や分別の徹底により、有害廃棄物の削減を進めています。海外においては廃棄物の発生量は限定的であるものの、バーゼル条約および各国の関連法令に準拠して有害廃棄物を定義し、適切に管理しています。

教育・研修

本社
排水処理の基礎 講習会

当社では、テクノロジー統括RC・技術統括部を中心に、2026年2月に排水処理の理解向上を目的として、国内事業場の製造・施設・技術・環境保安など排水処理に関わる担当者向けに講習会を開催しました。工場排水は、公共用水域に放流する場合は水質汚濁防止法により排水基準が、下水道へ排出する場合は下水道法により下水排除基準が定められており、基準を満たすための適切な事前処理が求められます。当社では拠点ごとに生産品目や取り扱い物質が異なり、排水性状も多様であることから、各工場に適した処理プロセスの選定と日常の安定運転が重要です。講習では、凝集処理と生物処理の基礎、薬剤注入量と処理水質・汚泥発生量の関係、活性汚泥法の運転管理指標、負荷変動やトラブル(例:バルキング)への対応、ならびに省力化やコスト削減につながる事例を学びました。今後も継続的な教育を通じて理解を深め、法令順守と安定操業に努めていきます。

関連データ

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