地域社会への貢献

方針・基本的な考え方

日本化薬グループは、世界各地に事業拠点を置いており、それぞれの地域社会の一員として活動しています。社会の要請と信頼に応える良き企業市民として、持てる資源を有効に活用し、地域の方々とのコミュニケーションを大切にし、地域との共生に努めています。また、当社グループの技術や製品を活用した次世代育成支援や災害支援などの社会貢献活動を通じて、地域社会の健全で持続的な発展に貢献します。

現地雇用に関するコミットメント

日本化薬グループは地域社会を重要なステークホルダーの一つと認識しており、社会貢献活動だけでなく、現地雇用や自治体との情報交換を活発に行い、地域社会の健全で持続的な発展に貢献することが重要であると考えています。日本化薬グループは世界各地に事業拠点を置いており、各拠点で現地人材の採用を積極的に行っていきます。現地での従業員雇用においては、適用される法令に従い、最低賃金を超える賃金を支払います。

目標と実績

次世代育成支援対策に関する地域社会のための取り組み

こちらの表は横にスクロールしてご覧いただけます。
2022~2024年度目標 2024年度実績
①地域児童等の会社見学の受入
②若年者インターンシップの実施
③子ども参観日の開催を検討する
①2022年度2回、2023年度1回、2024年度2回、地域児童等を対象者に会社見学会、職業体験を実施した。また、2023度より地域住民を招いた交流イベントを毎年実施した。
②2023年度1回、2024年度4回、 中学生・高校生・大学生 を対象にインターンシップを実施した。
③新型コロナウイルス感染症拡大防止等の観点から検討を保留した。

取り組み

健康で豊かに暮らせる社会づくり

難病とたたかう子どもと家族の滞在施設「あすなろの家」

「難病とたたかうお子さんとご家族の手助けに」を合言葉に、1998年に日本化薬創立80周年記念事業の一環として、病気で入院・治療されるお子さんと付き添われるご家族のための滞在施設として埼玉県さいたま市のさいたま新都心の近くに「あすなろの家」を開設し運営しています。あすなろの家は、小児がんをはじめとする難病の治療を受けるなど、専門の医療機関に入院・通院しているお子さんと付き添われるご家族の方に安心してご滞在いただけることを目指しています。2024年は212家族、3,200人(年間延べ人数)の方にご利用いただきました。
あすなろの家は、大人2名と子どもがご宿泊できる10部屋の個室(約10畳)と広いダイニングやキッチン、プレイルーム、洗濯室など、長期滞在に必要な設備を備えた「もうひとつの我が家」として安心してご利用いただける施設です。また2025年春にホールと廊下をリニューアルし、とても明るくなったと多くの利用者に喜んでいただいております。
あすなろの家を利用されるご家族のみなさまに気持ちよく滞在いただけるよう、日本化薬と関係会社の従業員やOBによる清掃や草刈りなどの定期的なボランティア活動も行われています。 利用されるご家族のプライバシーを守りつつ、そのご家族同士の交流を図ることができるように、また少しでも病気のお子さんとご家族にとって精神的・経済的なご負担の軽減にお役にたてる施設となるように努めています。

あすなろの家 延べ年間利用者数
従業員やOBによる清掃や草刈りなどのボランティア活動
従業員やOBによる清掃や草刈りなどのボランティア活動

Message

あすなろの家を開設してから25周年を迎え、今までに4,327組(のべ77,621人)のご家族が利用されています。
近隣には埼玉県立小児医療センター、さいたま市立病院をはじめ小児医療に力を入れている医療機関が多く、より専門的かつ高度な治療を受けるために、日本全国からお見えになるご家族が増えています。
新型コロナウイルス感染症の影響により、一時的にご利用されるご家族の数が減少しておりましたが、最近では再び利用を希望される方が増えてきております。今後も感染症対策を継続しながらより多くのご家族を受け入れてまいります。
2017年にハウスマネージャーを拝命して以来、あすなろの家を利用される方の「我が家」となれるように、少しでも季節を感じられるような飾りつけをしたり、全国の同様な施設との情報交換を積極的に行い、数多くの新たな取り組みを導入してまいりました。 これからも難病とたたかう子どもとご家族がより安全・安心・快適にお過ごしいただける「もうひとつのわが家」となれるように日々努めていきます。
お子さんが無事に退院され、ご家族と本当の家に帰る時の「ありがとう」の一言を胸に。

ハウスマネージャー 山路

あすなろの家

スポーツ振興

日本化薬グループは、スポーツ支援活動や社内の健康づくりイベントなどに取り組んでいます。
「生命と健康を守り豊かな暮らしを支える」という企業理念を実現するため、これからもさまざまな社会貢献活動を推進していきます。

Vリーグ:ウルフドッグス名古屋「ゴールドパートナー」

バレーボールはボールを“つなぐ”スポーツ。人と人をつなぐことを理念に活動しているウルフドッグス名古屋の活動に協賛し応援しています。

Vリーグ:ウルフドッグス名古屋「ゴールドパートナー」
「スクラム・ジャパン・プログラム」の賛助に参画

「公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会」が立ち上げた、これからの将来を担う子どもたちのためにラグビーを通じて「子どもたちや青少年の育成や教育」を実現するため、さまざまな活動を行う「スクラム・ジャパン・プログラム」の賛助に参画しました。
その趣旨に賛同し、社会貢献活動の一環として、賛助会員として参加し応援していきます。

「スクラム・ジャパン・プログラム」の賛助に参画
各事業場での取り組み
本社
「令和6年度東京都スポーツ推進企業」に認定されました

東京都生活文化スポーツ局から、「令和6年度東京都スポーツ推進企業」に認定されました。東京都スポーツ推進企業認定制度は、東京都が従業員のスポーツ活動の促進に向けた優れた取り組みやスポーツ分野における社会貢献活動を実施している企業を認定する制度です。
日本化薬は今後も、健康づくりイベントに継続的に取り組み、従業員の健康増進に積極的に取り組んでいきます。

東京都スポーツ推進企業 2024認定

次世代育成支援

次世代育成の取り組み

日本化薬グループは、未来を担う子どもたちに化学の面白さを理解していただけるよう次世代育成支援に取り組んでいます。

各事業場での取り組み
本社
千代田区立九段中等教育学校への学習協力

日本化薬は以前、千代田区九段下に本社を構えていたご縁より、千代田区立九段中等教育学校の『総合的な学習の時間「地域を知る」』の学習に協力しています。2014年に本社を丸の内に移転した後も地域貢献として継続しています。例年、会社にお越しいただき、会社紹介・広告制作の授業・課題説明などを行い、後日課題の成果を発表していただいています。
課題:「たくさんの人に興味を持ってもらえる日本化薬らしい広告を考えよう!」広告制作を行う広報部員より広告についての授業を行い「誰に、何を、どのように」伝える広告であれば効果的なのか、アイディアを出し合い班での議論を深め、1カ月後に中間報告、その1カ月後にパワーポイントを使った最終報告を行っていただきました。
今後も生徒の学びの一助となれるよう継続して取り組んでいきます。

千代田区立九段中等教育学校への学習協力
研究所
夢・化学-21委員会主催の「夏休み子ども化学実験ショー2024」に出展

日本化薬は、2024年8月3日~4日の2日間、科学技術館(東京・竹橋)で開催された夢・化学-21 委員会主催の小学生向け化学実験イベント「夏休み子ども化学実験ショー2024」に出展し、300名を超えるお子さんにご参加いただきました。
「フシギな色のオリジナルアクセを作ろう!」というテーマで光硬化性樹脂であるアクリルレジンと光を当てると色が変わる色素を使った工作を行いました。世界に1つだけのアクセサリーが完成すると、子供たちは歓声をあげて喜んでくれました。

  • 日本化学会、化学工学会、新化学技術推進協会および日本化学工業協会が、化学の啓発と化学産業の社会への貢献の理解促進を目的として取り組むキャンペーン事業
夢・化学-21委員会主催の「夏休み子ども化学実験ショー2024」に出展
夢・化学-21「子ども化学チャンネル」にて当社の実験動画を公開

日本化薬は「夢・化学-21」委員会が運営する「子ども化学チャンネル」(YouTube)にて『色の不思議!おウチでイロイロ実験!』と題した当社の実験動画を公開しました。「子ども化学チャンネル」が掲げる”将来を担う子どもたちの化学への好奇心、興味関心につなげるための化学動画の配信”の企画趣旨に賛同し協力しています。
実験動画制作に際しては、研究部門の若手社員中心に企画検討を行い、より分かりやすく化学の魅力をお伝えするために試行錯誤しながら制作しました。

【実験動画の概要】
タイトル:「色の不思議!おウチでイロイロ実験!」
実験内容:バスボムを使った中和反応、サインペンを使ったクロマトグラフィー・色の三原色

夢・化学-21「子ども化学チャンネル」にて当社の実験動画を公開
上越工場
上越科学館「青少年のための科学の祭典」「偏光フィルムを使った万華鏡作り」を開催

上越工場では、新潟県上越市で開催される「青少年のための科学の祭典」、同県妙高市で開催される「サイエンスフェス」にブースを出展し、小学生を中心とした子どもたちに、工作を通じて科学を身近に感じてもらう取り組みを行っています。
出展ブースでは、上越工場で生産した「偏光フィルム」を使って万華鏡づくりを行いました。参加した子ども達はもちろん、保護者の方からも、出来上がった万華鏡を覗いて「キレイ!」「不思議!」といった声が聞かれ、みなさんに喜んでもらうことが出来ました。その場で体験出来なかったお子さんには家で万華鏡が作れるキットを配布し、より多くのお子さんに楽しんでもらえるよう対応しました。
今後もさまざまな体験メニューを考案し、地域に根付いた社会貢献活動を展開していきます。

上越科学館「青少年のための科学の祭典」「偏光板を使った万華鏡作り」を開催
厚狭工場
応募前職場見学

2024年8月、厚狭工場では、地元3校より計6名の高校生を招いて応募前職場見学を行いました。
工場概要の説明の後、プラントの見学を実施しました。高校生のみなさんは、各職場での説明を興味深く聞きながら、積極的に質問していました。今回の見学が職場の雰囲気を理解していただくよい機会となれば嬉しいです。

応募前職場見学

地域への取り組み

日本化薬グループは、工場祭や各施設の開放、教育活動、寄付や協賛などの支援、献血、清掃活動、懇談会などを通して地域のみなさまに当社グループの事業内容をご理解いただけるよう努めています。
今後もさまざまな交流の場を設け、地域のみなさまとのコミュニケーションを活発に行い、事業を通じて地域社会の活性化と発展に取り組みます。

各事業場での取り組み

厚狭工場
希望の花火

2024年9月、山陽小野田市梶漁港で日頃お世話になっている地域のみなさまへ感謝の気持ちを込めて、厚狭工場主催の花火大会「希望の花火」を開催しました。2020年から開催し今回で5回目になります。
今年はキッチンカーの出店もあり、花火打上げ前に飲食を楽しんでいただきました。竜王太鼓による和太鼓の演奏でオープニングの雰囲気も盛り上がり、2号玉から4号玉の花火300発が夜空を彩りました。
打上げ場所から観客席までの距離も近く迫力満点の花火となりました。キッチンカーの効果もあり、例年より多くのお客様にご来場いただきました。今後も地域の皆様との交流を大切にしてまいります。

希望の花火
高崎工場
さつまいも掘り

2024年10月、社宅前のさつまいも畑にて、毎年恒例の岩鼻保育所の園児たちを招いたさつまいも掘りを行いました。週間予報では天気が悪く心配していましたが、当日は爽やかな秋晴れの中で園児たちの元気いっぱいな笑顔を見ることができました。
今夏は猛暑が続いたためかさつまいもの生育が例年より良く、園児たちが小さな手で自分の顔よりも大きいさつまいもを掘り起こすと歓声があがっていました。
また、さつまいもの蔓をクリスマスリース作成に使用するということで、採れたさつまいもと一緒にお届けしました。私たち従業員も、園児たちの笑顔に触れて非常に楽しい時間を過ごすことができました。

さつまいも掘り
さつまいも掘り
カヤク セイフティシステムズ ヨーロッパ
チャリティー活動

2025年5月、カヤク セイフティシステムズ ヨーロッパ(以下、KSE)はチェコ全土で開催される「Bike to Work」に参加しました。この活動はチェコ共和国において、自動車に代わり徒歩や自転車などの持続可能な交通手段を利用することで、個々の健康促進と環境問題の改善を目指すものです。KSEはこの活動に参加・支援し、今回で6年目となります。この活動は5月の1か月間にわたり実施され、KSEの従業員は最大5人のチームを組み、互いにサポートしあいながら参加しています。また、KSEはこの活動のスポンサー企業として、指定されたイベント日に地域のフェアトレードカフェの協力のもと、休憩所で朝食を提供し、従業員だけでなく地域コミュニティへの支援にも積極的に取り組んでいます。
その他にもKSEは多くのチャリティー活動に参加しています。毎年5月に行われる「Czech Against Cancer Day」では、がんの予防と治療の支援を目的としており、募金をするとこの活動のシンボルであるマリーゴールドの花が贈られます。
これからもKSEはチャリティー活動に注力し、地域の非営利団体、自衛消防隊、子どものスポーツチーム、お年寄りや恵まれない人々へのサポートを続けていきます。

カヤク セイフティシステムズ ヨーロッパ チャリティー活動
カヤク セイフティシステムズ ヨーロッパ チャリティー活動
カヤク セイフティシステムズ ヨーロッパ チャリティー活動
カヤク セイフティシステムズ ヨーロッパ チャリティー活動
カヤク アドバンスト マテリアルズ
チャリティー活動

カヤク アドバンスト マテリアルズ(以下、KAM)では、Sweats for Vetsというグループにボランティアとして参加しました。このグループはグレーター・ニューイングランド地域のホームレスの退役軍人にスポーツチームのパーカーなどを提供する活動をしています。KAMはこのグループの活動に賛同し、2024年11月に125枚以上のスウェットを集め、ラッピングをし、クリスマス休暇に贈りました。
その他にも恵まれない子どもたちに新しいおもちゃや本を贈る活動Toys for Totsなど、さまざまなチャリティー活動に毎年参加しています。KAMは事業活動だけではなく社会貢献活動を通じて地域コミュニティを支援することを誇りに思います。

写真中央:Sweats for Vets の設立者 Mark Vital さん
写真中央:Sweats for Vets の設立者 Mark Vital さん
写真中央:Sweats for Vets の設立者 Mark Vital さん

関連データ

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