2025年11月12日
日本化薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長: 川村 茂之、以下「日本化薬」)は、Nuvation Bio Inc.(本社:米国ニューヨーク、CEO:David Hung, M.D. 以下、 「ニュベーション社」)より導入しました抗悪性腫瘍剤「イブトロジー
Ⓡカプセル 200mg」 (一般名:タレトレクチニブアジピン酸塩、以下、「イブトロジー
Ⓡ」)について、本日薬価基準に収載され、発売したことをお知らせいたします。
日本化薬は、ニュベーション社とのライセンス契約に基づき、国内において独占的に販売いたします。
日本化薬はイブトロジー
Ⓡの適正使用を推進し、情報提供、安定供給に努め、患者様やそのご家族、医療関係者の皆様に、一層貢献できるよう努力してまいります。
製品概要
| 販売名 | イブトロジーⓇカプセル200mg |
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| 一般名 | タレトレクチニブアジピン酸塩 |
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| 効能又は効果 | ROS1 融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 |
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| 用法及び用量 | 通常、成人にはタレトレクチニブとして1日1回600mgを空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 |
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| 薬価 | 9,711.20円(200mg 1カプセル) |
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| 製造販売承認日 | 2025年9月19日 |
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| 薬価基準収載日 | 2025年11月12日 |
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| 発売日 | 2025年11月12日 |
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| 製造販売元 | 日本化薬株式会社 |
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製品画像
イブトロジーⓇカプセル 200mg
以 上
参考
ニュベーション社について
同社は、がん治療における最難関の課題に挑み、患者さんの人生に大きな良い影響をもたらす治療法の開発を目指す、グローバルなオンコロジー企業です。同社の開発パイプラインは、ROS1阻害剤「taletrectinib(IBTROZI™)」の他、脳移行性IDH1阻害剤「safusidenib*」、標的がん治療向けに設計された革新的な薬物-薬物複合体(DDC)「NUV-1511*」、BD2選択的BET阻害剤「NUV-868*」など多岐にわたっています。同社はバイオ医薬品業界で豊富な経験を有するDavid Hung, M.D.によって2018年に設立されました。同氏は世界有数の前立腺癌の治療薬を世に送り出したMedivation, Inc.の設立者でもありました。現在、同社のオフィスは、ニューヨーク、サンフランシスコ、ボストン、上海にあります。
(
https://nuvationbio.com) (*:国内未承認)
ROS1 融合遺伝子陽性のNSCLCについて
世界全体で毎年100万人以上が、肺癌の中でも最も一般的であると言われているNSCLCと診断されています。NSCLCの患者さんの約2%は、
ROS1 融合遺伝子が陽性であると推定されています
1。新たに転移性の
ROS1 融合遺伝子陽性NSCLCと診断された患者さんの内、約35%が脳に転移した腫瘍を有しています
2。脳は腫瘍が進行する最も一般的な部位であり、初回治療後に脳に腫瘍が進行する患者さんの割合は約50%との報告があります
2,3。
1. Journal of Clinical Oncology. 2012 Mar 10; 30 (8):863-870.
2. Journal of Thoracic Oncology. 2018 Nov; 13 (11):1717–1726
3. Lung Cancer. 2019 Apr; 130:201-207.
イブトロジーⓇカプセル 200 mgについて
イブトロジー
Ⓡは、経口投与が可能で、強力、かつ選択的な次世代ROS1阻害剤です。本剤は既に米国及び中国おいて、局所進行または転移性の
ROS1 融合遺伝子陽性のNSCLCを有する成人の患者さんの治療薬として承認されています。米国における承認情報については、IBTROZI.comをご参照ください。
これまでの学会発表のデータの詳細につきましては、
ニュベーション社のホームページをご参照ください。
本件に対するお問い合せ先
コーポレート・コミュニケーション部
TEL:03-6731-5237