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触媒とは、私たちの身の周りにある色々な製品の原料となる化学物質を効率的につくるために使われている重要な物質です。触媒の良しあしが最終製品の価格に大きく影響します。
日本化薬では、アクリル酸・メタクリル酸(直酸法)を製造するための触媒の開発・製造・販売を行い、世界中の顧客から高い評価を得ています。
また、次世代クリーンエネルギー分野に向けた触媒の開発を進めています。これまで培ってきた技術を活かし、地球環境に貢献できるよう挑戦しています。

アクリル酸は、紙おむつなどに使われるSAP(高吸水性樹脂)、自動車用などのアクリル塗料や接着剤、水処理用高分子凝集剤などの原料として使用されます。
メタクリル酸は、フラットパネルディスプレイ用導光板などの光学関連用途、水族館の巨大水槽で使用される透明樹脂や自動車用部品、人工大理石などに使用されています。
水族館の巨大水槽には、透明性・耐候性・耐薬品性に優れ、かつ汚れにくいアクリル樹脂が使用されています。その原料のメタクリル酸を製造するための触媒として使われています。
カーボンニュートラルの実現に向け、メタノールを水素キャリアとする燃料電池システムに向けた高性能な触媒を開発しています。本触媒は、メタノール水蒸気改質技術により、液体メタノールから高純度水素をオンサイト製造するシステムのキーマテリアルです。当社はアクリル酸・メタクリル酸製造用触媒の経験を基に、長寿命・高効率なメタノール改質型水素製造用触媒の試作に成功しました。
現在は量産化を検討しており、早期実用化を目指しています。
日本化薬株式会社 触媒事業部
TEL:03-6731-5310
