“できない”がやる理由になる。
自らの手を動かし、人々に求められる製品を。

FUMIAKI TAKAHASHI

高崎工場 製剤製造部 製剤技術課 製剤技術G
工学部 工業化学科|2012年卒

“できない”がやる理由になる。
自らの手を動かし、人々に求められる製品を。

FUMIAKI TAKAHASHI

高崎工場 製剤製造部 製剤技術課 製剤技術G
工学部 工業化学科|2012年卒

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CAREER

2012
高崎工場 製剤製造部 製剤製造第1課 第2係配属
2015
高崎工場 製剤製造部 製剤技術課 製剤技術G

日本化薬に入社を決めた理由を
教えてください

有機化学、無機化学、物理化学など、化学分野を全般的に学んだ学生時代。特に深く研究していたのは、超臨界流体の物性や、医薬品の物性評価についてでした。そうした経験から志したのは、自らの手を動かせる製造の仕事。自分が手掛けた製品が世の中に役立っているという実感を得やすい、医薬品、化粧品、食品などのB to C企業を中心に企業研究を進めていました。その中で興味を持ったのが、工場採用の枠があった日本化薬です。学んできた知識を活かせるだけでなく、歴史も古く、幅広い事業を展開していることから安心して勤められると思い、入社を決意しました。

現在の仕事・向き合っている
プロジェクトについて

入社後に配属されたのは、高崎工場内にある注射剤の製造現場でした。5年にわたり、薬剤の調製はもちろん、手順書などの書類作成や業者監査・薬務課査察への対応、製剤工場を拡張するためのレイアウト検討、新規生産品の立ち上げなど、幅広い業務を担当しました。その後は、製造現場ではなく、新たな注射剤や錠剤をつくる部署へ異動。現在は、この部署にて主に注射剤・錠剤の製造工程全般における「プロセスバリテーション業務」を担当しています。プロセスバリテーションとは、新規製品、既存製品の製造プロセスの妥当性を検証し、文書にすること。新規製品に関しては、ラボスケールで決定した液剤や錠剤をいかに実生産スケールに落とし込んでいくか、どこに問題が生じるかの検証や最適な製造方法の検討を行っており、既存製品に関しては、従来の製造方法に問題がないかを定期的に検証しています。

心に残っているプロジェクトや
達成感を感じた仕事について

最近の話になりますが、コロナ禍での技術移管のプロジェクトがありました。新しい注射剤をラボスケールでの試製から、工場の実生産機を使った試製にスケールアップしていく。試製の規模が違えば条件が変わってくるので、pHの数値の調整、攪拌の条件、回転数、薬液の状態で保持していい時間など、様々な緻密な計算や判断が必要になってきます。
本来だと医薬研究所から研究員が工場まで来て、私たち技術者と製造現場の社員と一緒に検証していくのですが、緊急事態宣言もあり、東京からの来訪が禁止になってしまい、工場のメンバーのみでやるしかない状況に。
即時かつ微妙な判断が全て自分の責任になり、「本当にこれでいいのか?」自問自答しながら進めていくことになり、心の余裕が全く違いました。
しかし、研究所との連絡を密に取り、微細な情報まで共有すること、そして何より話しやすい関係性作りを意識して行いました。そうすることで微妙な判断に必要な情報を前もって研究所から引き出し、リスクを想定することで都度正解を出すことができ、無事プロジェクトを完遂できました。

仕事における面白さややりがいを
教えてください

最もやりがいを感じるのは、新製品の立ち上げ時です。特に私たちの部署は、基礎検討から実生産まで一貫して携われる唯一の職場。そのため、もちろん苦労することも多いですが、新たな機械を使って薬調したり、施設課から上がってきた図面を見て期待通りのものになっていたりするとワクワクしますし、さまざまな試行錯誤の結果、最終的に販売承認を得た時の達成感は非常に大きいです。
また、工場勤務であるため、大学病院の先生などお客さまの反応は見えづらい部分もありますが、営業からお客さまの声を伝え聞くことで、人々の役に立っていることを実感しモチベーションにつながっています。

あなたにとって
世界的すきま発想。とは

「他社ができないことを、絶対に日本化薬が実現してみせる!」という気概だと思っています。こう思うようになったのも、チャレンジングな日本化薬の風土があったから。例えばジェネリック医薬品でいうと、先発品の特許が切れそうになるとどの会社も開発に注力するものですが、その中で競合他社が断念するようなことがあると逆に燃えますね。もちろん全てが全てうまくいくことはありませんが、そういった気概こそが、“世界的すきま発想。”であると思います。
今後は、これまでに培ってきた経験を活かして、グループリーダーを目指してみたい。入社当初に持っていた「現場で手を動かして働きたい」という思いに変わりはありませんが、一歩引いた立場でプロジェクトを推し進めていける人材になることで、チームの、そして会社全体の“世界的すきま発想。”をさらに加速させていきたいと思っています。