世界標準を、“社内標準”に。
最先端技術で日本化薬をグローバルNO.1へ。

MYEONG JIN KANG

研究企画部 新事業開発センター
工学研究科 応用化学専攻 博士課程修了|2013年卒

世界標準を、“社内標準”に。
最先端技術で日本化薬をグローバルNO.1へ。

MYEONG JIN KANG

研究開発本部 研究企画部 新事業開発センター
工学研究科 応用化学専攻 博士課程修了|2013年卒

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  • 社員インタビュー
CAREER

2013
研究企画部 研究グループ
2015
ケンブリッジ大学(イギリス) フローケミストリー研究室 派遣研究員
2020
研究企画部 新事業開発センター

日本化薬に入社を決めた理由を
教えてください

大学で学んだ化学の知識と、留学生としての自分のバックグラウンドを活かしたい。これが、就職活動を始めた当初の思いでした。そこで主にみていたのは、先端材料から新技術の開発まで、幅広いことを経験できる総合化学メーカー。中でも日本化薬を志望したのは、大学時代に日本化薬と有機半導体に関する共同研究をする中で、協業関係との関わり方や仕事の進め方に誠実さを感じたから。また、研究職だからといって研究室にこもって実験するだけでなく、どんどん外に出ていく社員達の姿勢にも魅力を感じ、入社を決めました。

現在の仕事・向き合っている
プロジェクトについて

入社後に配属されたのは、研究企画部に属する研究グループ。そのグループは、10年先を見据え、新たな製品や事業分野を創造していくことを目指しており、そのための新しい研究テーマの探索が主な業務となりました。そこから興味を持ったのが、「フローケミストリー」の研究です。フローケミストリーとは、原料を連続的に流しながら合成反応を行う化学プロセスであり、多段階反応を連続的に行うオンデマンドな製造技術のこと。コンパクトな製造プロセスにより、高い安全性、省エネルギー、CO2排出量や廃棄量の削減といった多くのメリットがあり、医薬品・ファインケミカル業界を中心に注目が集まっています。フローケミストリーについて、まずは自分なりに調査することから始めました。その中で、ケンブリッジ大学にフローケミストリーを専門的に扱う研究室があることを知り、その派遣研究員となることを志願。周囲からの推薦もあって、1年間現地にてフローケミストリーの技術取得に取り組みました。

心に残っているプロジェクトや
達成感を感じた仕事について

入社3年目で、派遣研究員としてケンブリッジ大学の研究室に行かせてもらったときのこと。世界有数の大学で最先端の技術を学べるチャンスを得て、ワクワクしていたのを覚えています。また、そんな海外派遣を何よりも応援してくれた会社には感謝が尽きません。なぜなら、当時は海外派遣について社内に仕組みも事例もない状態で、プロジェクトの重要度や、先進性への部長の理解、周囲の方の調整なくしては海外派遣も実現し得なかったからです。現地に着いてからは、世界各国から集まった研究室のメンバーの、幅広い分野と技術レベルの高さにも驚きました。海外では自ら行動しなければ、ディスカッションの機会すらありません。こんな機会はもう2度とないという気持ちで、前のめりに研究室のメンバーとコミュニケーションをとりながら、技術習得に努めました。そんな経験の中で何よりも嬉しかったのは、帰国後。現地で日々習得してきた技術や知識が世界標準であり、日本国内では最先端のものだと実感したときに、大きな手応えがありました。異なる環境に苦労することもありましたが、その分自身のキャリアアップにおいても貴重な経験をすることができたと思っています。

仕事における面白さややりがいを
教えてください

帰国後は、海外で培ったフローケミストリーの知見を日本化薬の製造プロセスに適用するための開発を進めています。例えば、他部署の方から製造プロセスにおける課題を聞いて、フローケミストリーでの解決を試みたり、フローケミストリーの活用で新たな製品を生み出せないか検討したり。適宜社内のニーズを取り込みながら、より効率的な技術の活用を目指しています。当初は、先進的な技術であるがゆえに、社内でもフローケミストリーの存在すら認識されていない状態でしたが、徐々にさまざまな部署から技術相談が来るようになり、「フローケミストリーといえば姜」とまで言っていただけるようになりました。そうした会社全体の変化や、最先端技術の最前線を担っていることにやりがいを感じています。

あなたにとって
世界的すきま発想。とは

私にとって“世界的すきま発想。”は、製品や技術寿命の短期化が加速する中で、時代のニーズに素早く対応し、“すきま”分野で独創的な製品を出し続けることです。これは企業の持続的な発展に欠かせないものであると考えています。その中で、現在私はフローケミストリーを用い、自社技術との融合を通じて世界的すきま発想。を生み出し、グローバルNO.1製品を作り続けるために研究を続けています。将来的にはこれが日本化薬にとって基盤の技術となり、産業分野の領域を広げ、新しい価値を生み出したいと思っています。そのために欠かせないのは、視野を広く持つこと。参考文献を読んだり、専門知識を持つ方にお話を聞いたり、多様な分野の知見を深めながら、日々の業務に生かすことを心かけています。