ヒントは現場にこそある
関わり合いの中で、“頼られる”技術者に。

OSAMU HARADA

福山工場 技術部 第3開発担当
理学研究科 化学専攻|2013年卒

ヒントは現場にこそある
関わり合いの中で、“頼られる”技術者に。

OSAMU HARADA

福山工場 技術部 第3開発担当
理学研究科 化学専攻|2013年卒

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  • 社員インタビュー
CAREER

2013
㈱日本化薬福山 技術部 第1開発担当
2018
機能化学品研究所 第2グループ 第1開発担当
2020
福山工場 技術部 第3開発担当

日本化薬に入社を決めた理由を
教えてください

大学4年生から大学院2年生まで、同じ有機合成の研究室に所属し、日々有機反応の開発に取り組んでいたことから、就職先も当初から化学メーカーの開発職をイメージしていました。その中で出会ったのが、日本化薬です。大学時代の研究が活かせることはもちろん、若手でも手を挙げれば挑戦させてもらえる風土に惹かれました。選考が進む中で、「工場で働く」というスケールの大きな仕事に自分の経験が活かせるか不安はありましたが、新たなことにチャレンジするのも面白そうだと感じ、入社を決めました。

現在の仕事・向き合っている
プロジェクトについて

私が所属している工場技術部は、主に新製品を導入するための検討や、既存製品のコストダウンに取り組んでいます。その中で私は、硬化剤や化成品の工業化に向け、「スケールアップ」「コストダウン」「品質安定化」などそれぞれの側面から検討を重ねています。特に難しいのは、研究所で開発された新製品を実験室から実機、工場にスケールアップする過程。そのままスケールアップすればいいということはなく、不具合や想定し得なかった性質の変化など、越えなければならないハードルは多くあるのです。その原因を一つ一つ突き止め、解決する具体的な方法を提案し、実現していくのが私たちのミッションでもあります。

心に残っているプロジェクトや
達成感を感じた仕事について

入社2年目の頃のこと。ある機能性色素(顔料誘導体)の工業化検討といった、大きな案件を任されたことがありました。実はこのテーマは日本化薬の中でも歴史が深く、過去にも数々の担当者の方が携わってきたテーマ。しかし、私が担当となったタイミングで急激に需要が増え、中規模工場での生産が大規模工場での生産に切り替わることになったのです。日本化薬としても重要な製品を扱うとともに、主担当として取り組む初めての工業化案件。もちろん不安もありましたが、先輩方に意見をいただきながら、他部署に配属された同期とともに全力で取り組みました。その結果、無事工業化を実現し、売上数値に反映されたときの喜びと達成感は、今でも強く印象に残っています。また、実際に自分の手を動かすことで、工業化のプロセスや設備の扱い方を理解することができました。2年目での経験ではありますが、その後のさまざまな局面にもこの経験が活きていると実感しています。

仕事における面白さややりがいを
教えてください

面白さを感じるのは、多くの関連部署と連携をとりながら案件を進めていく点。設備の改善や新設備の実験、新たな生産方法の確立などを実現するには、現場の方だけでなく、購買部・営業部の方々など多くの関連部署との連携が欠かせません。ただ、そんなプロジェクトの先頭に立つのは、もちろん技術部の役目。だからこそ、若手であっても常にリーダーシップを求められます。関連部署が多い分、全員のベクトルを合わせて案件を進めていくのは簡単なことではありませんし、責任も重大。でもその分、思いを一つにプロジェクトを実現し、結果的に売上や利益につながったときにやりがいを感じます。

あなたにとって
世界的すきま発想。とは

「こうすればもっと良くなる!」といった気づきこそが、“世界的すきま発想。”だと思います。例えば、日々の取り組みの中で思ってもみないトラブルや不具合が発生したとき。問題を解決するべく、原因調査も兼ねて製造担当の方とお話しさせていただくことがありますが、そうした何気ない会話の中から、気づきを得られることが多くあります。研究室での地道なデータ取りも大切ですが、どんどん現場に出てヒントを探る。これが、わたしの“世界的すきま発想。”のやり方です。今後は、そうした発想のヒントにもなるような過去の技術を学びながらも、新しい技術を積極的に吸収し、工場の現場力向上に活かしていきたい。1日でも早く現場の皆さんから「あいつに言ってみたらなんとかなるだろう」と頼ってもらえるような技術者になれるよう、邁進していきます。