色素材料事業

日本化薬は、染料の可能性を追求し、国内最大の染料メーカーとして業界を常にリードしてきました。その時代の顧客ニーズに応え、鮮明性、堅牢性、ハンドリング性などで特徴のある独自色材を開発し、繊維、紙パルプ、樹脂着色、インクジェットプリンターなどの市場へ幅広い製品を提供しています。
 またこの他にも顕色剤、オーバーコート剤等の感熱記録材料、顔料誘導体(シナジスト)、イメージセンサー用カラーレジスト、赤外線吸収剤等の各種機能性色素材料など長年の色素事業で培った合成技術、分散技術、レジスト化技術、各種印刷&光学評価技術等を活かし、さまざまな分野で社会に貢献できる特徴のある材料の創造に努めています。

色素材料事業

主な製品

インクジェット用色素

家庭やオフィスで使用されるカラーインクジェットプリンタは、高画質化が進み今や銀塩写真と比べ遜色ない水準です。日本化薬は、より鮮明でより高堅牢な色素開発に取り組み、インクジェットプリンタの技術革新に特徴のある色材で貢献しています。また商業インクジェットプリンタや繊維インクジェット捺染用の各種色材も取り揃え、インクジェットプリントの商産業用途への普及を後押ししています。

産業用インクジェットインク

SDGsの浸透により、大量生産大量消費の時代から小ロット短納期対応を可能とする産業用インクジェットプリンターでは高速化かつ高画質化が求められています。
 日本化薬は、染料製造にて長年培ったノウハウをもとに、商業印刷で使用できる可変情報印刷インクの開発に成功しています。
 また近年は日本化薬のもう一つのコア技術と位置付けている分散技術を活かし、顔料系インクの開発に力を入れており、特にコート紙などの難吸収メディアやフィルムなどの非吸収メディアにも印刷できる水系インクでSDGsに貢献したいと考えています。

繊維用染料

繊維材料には、ポリエステル繊維、綿、レーヨンなどのセルロース繊維、シルク、ナイロンなどのポリアミド繊維、アクリル繊維等様々な種類があり、それぞれの繊維材料や染色方法に応じて適切な染料を使用することが、高品質な仕上がりにつながります。
 日本化薬ではポリエステル用の分散染料をはじめとして、反応染料、カチオン染料、直接染料、酸性染料、硫化染料など各種繊維素材に適切な各種属の染料を取り揃えており、衣料品、インテリアやカーシートなど、日頃目にする幅広い製品で使用されています。

繊維用インクジェットインク

捺染のデジタル化を促進する為、日本化薬では酸性インク、昇華インクなどの各種繊維素材に合わせたインクを取り揃えています。
 また今後は、SDGsの進展と共にTシャツやインテリア用のプリントもデジタル化、インクジェット化の拡大が期待できます。この分野には顔料インクを取り揃え、廃水の出ないクリーンなインクジェット印字でSDGsに貢献しています。

紙パルプ用染料

上質紙やライナーなどの染色に適する各種有色染料(直接染料、カチオン染料)を用意しています。特にトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの家庭紙から、色上質紙、コピー用紙、段ボールなど身近な製品に幅広く使用される事が多い為、合成技術を活かし、安全性に配慮した染料を提供しています。日本化薬は、染料を通じてより良い生活環境の発展に貢献しています。

感熱記録用材料

空港でバッグを預ける際に添付されるラベルは、ロイコ染料と顕色剤との加熱発色反応を利用して、行先等の可変情報をコードとして印刷しています。
 感熱記録方式は現像・定着の必要が無く、印刷装置がコンパクトでメンテナンスも容易であることから、コンビニやスーパーのレジ用紙、食品/医療/物流向けラベル、観劇などのチケット、医療診断用フィルムなど、身近な所で、幅広く利用されています。
 日本化薬は、印字画像の保存安定性や安全性を特長とする顕色剤のほか、視認性や耐久性を高めるためのオーバーコート剤等、特長ある感熱記録材料を提供しています。

機能性色素

イメージセンサーは、スマホや防犯カメラなどの多くの製品や産業の中で使用されています。日本化薬は、高精細で安定したナノ分散を可能とする顔料誘導体の提供だけでなく、色素合成技術を活かし、イメージセンサー材料やその他高耐久な新規機能性色素の開発に注力しております。
 日頃目に付かない場所でSDGsに貢献し、社会発展を支えていく、少し先の未来の『あったら良いね』を実現する製品開発を進めております。

関連情報

お問い合わせ先

日本化薬株式会社 色素材料事業部

TEL:03-6731-5281

事業・製品

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