Q&A
リーフガード顆粒水和剤
リーフガード顆粒水和剤はどのような薬剤ですか?
リーフガード顆粒水和剤は、チオシクラムシュウ酸塩を有効成分とする農薬(殺虫剤)で、殺虫剤分類14に属するネライストキシン系殺虫剤です。有機リン剤やピレスロイド剤に抵抗性を獲得した害虫に対しても有効で、高い速効性、浸達性(葉の表についた有効成分が、葉の裏まで浸達する作用)を有することが特長です。
リーフガード顆粒水和剤はどの作物に使用可能ですか。
リーフガード顆粒水和剤は、キャベツ、はくさい(白菜)、ブロッコリー、レタス、非結球レタス、だいこん(大根)、たまねぎ(玉葱)、ねぎ、あさつき、わけぎ、にら、アスパラガス、ほうれんそう等に農薬登録を取得しており使用することができます。詳しくは適用表をご確認ください。
リーフガード顆粒水和剤はどのような害虫に効果(適用)がありますか?
リーフガード顆粒水和剤は、コナガ、アオムシ、アブラムシ類、アザミウマ類、ネギハモグリバエ類、ホウレンソウケナガコナダニ等に殺虫効果を発揮します。また、カタツムリ類やナメクジ類に対しては、忌避効果により被害を軽減します。詳しくは製品リーフレットをご確認ください。
リーフガード顆粒水和剤のコナガの生育ステージ別の効果を教えてください。
リーフガード顆粒水和剤は、コナガの成虫、幼虫、卵の各ステージで速効的な殺虫効果を示します。コナガの成虫が見られた時に使用して頂くと効果的です。詳しくは対象害虫別チラシ(コナガ全ステージ)をご確認ください。
リーフガード顆粒水和剤のハモグリバエ類への効果を教えてください。
リーフガード顆粒水和剤には、浸達性があり、植物の内部にまで有効成分が行き届くため葉の内部に潜むハモグリバエ類の幼虫にも殺虫効果を示します。特にネギハモグリバエの幼虫に対しては、バイオタイプAとバイオタイプBの両方に安定した殺虫効果を示します。
リーフガード顆粒水和剤のナメクジ類やカタツムリ類への効果について教えてください。
リーフガード顆粒水和剤は、ナメクジ類やカタツムリ類に対して、直接的な殺虫効果はありませんが、食害を抑制・忌避させることで作物への被害を軽減します。粒剤タイプ(ベイト剤)のナメクジ剤と合わせてご使用いただくことをお勧めします。
キャベツやはくさい(白菜)の結球期にご使用頂くと、ナメクジ類やカタツムリ類の混入防止効果が期待できます。また、収穫前にご使用頂くと、ナメクジ類やカタツムリ類の粘液の付着(這った跡)の被害の軽減が期待できます。
リーフガード顆粒水和剤は、ハスモンヨトウやオオタバコガ、シロイチモジヨトウ等の大型チョウ目害虫に適用がありませんが、殺虫効果は期待できますか?
リーフガード顆粒水和剤の有効成分であるチオシクラムシュウ酸塩の基礎活性として、シロイチモジヨトウの成虫に対して弱いノックアウト効果があることが確認されておりますが、致死することは無く、リーフガード顆粒水和剤の常用濃度(1500倍希釈)では殺虫効果は期待できません。
リーフガード顆粒水和剤を使用するに当たって、近くの畝に別の作物があるのですが、薬害が出やすい作物があれば教えてください。
リーフガード顆粒水和剤は、農薬登録の無い作物で、なす、トマト、きゅうり、だいず、とうもろこし、とうがらし、ししとうで薬害が生じやすいです。また、意図せず登録の無い農薬成分が残留するおそれもありますので、散布時の周辺作物へのドリフトに注意してご使用ください。
リーフガード顆粒水和剤の注意事項に「はくさいの幼苗期には薬害が生じるおそれがあるので散布しないこと。」とありますが、定植後どの程度の日数が経過すれば使用可能になりますか。
リーフガード顆粒水和剤は、はくさい(白菜)の幼苗期で薬害を生じやすいため、はくさいの品種や栽培条件、気候条件によって生育速度が異なりますが、概ね定植後1~2週間程度は空けてご使用ください。
リーフガード顆粒水和剤の薬害の症状はどのようなものですか。
リーフガード顆粒水和剤が原因で薬害を生じる場合、薬害が掛かった葉が部分的に黄化する症状が見られます。また、なす(茄子)での重度な薬害事例として、部分的に枯死した事例があります。
リーフガード顆粒水和剤を他の薬剤に混用して使用したいのですが、混用時の薬剤事例があれば教えてください。
リーフガード顆粒水和剤と他の薬剤との混用薬害試験の結果を混用事例集として公開しておりますので、こちらからご確認ください。