Q&A

ファインセーブフロアブル

ファインセーブフロアブルの特長を教えてください。

ファインセーブフロアブルは、殺虫剤分類34に唯一属するフロメトキンを有効成分とする殺虫剤です。アザミウマ類に特効的で、タバココナジラミ類やトマトサビダニ、ミカンサビダニにも高い殺虫効果を示します。また、速効性、耐雨性に優れ、約2週間の残効が期待できます。カブリダニ類などの天敵、及びミツバチ等の訪花昆虫に対して影響が小さいため、これら導入しているほ場での使用がお勧めです。

ファインセーブフロアブルは、浸達性・浸透移行性がありますか?

ファインセーブフロアブルは、浸達性・浸透移行性に乏しいため、濡れ性の良い展着剤を加用してご使用下さい。

ファインセーブフロアブルは、摂食、接触など、どのような経路で殺虫効果を発揮しますか?

ファインセーブフロアブルは、虫体に直接薬液が掛かるか、薬液の掛かった葉や茎などを害虫が摂食、又は接触することによって殺虫効果を発揮します。

ファインセーブフロアブルのアザミウマ類の生育ステージ別の効果を教えてください。

ファインセーブフロアブルは、アザミウマ類の卵には効果が期待でませんが、幼虫及び成虫に対して高い殺虫効果を示します。

ファインセーブフロアブルのコナガの生育ステージ別の効果を教えてください。

ファインセーブフロアブルは、コナガの成虫には効果が期待でませんが、卵に対して殺卵効果を、幼虫に対して殺虫効果を示します。

ファインセーブフロアブルのタバココナジラミ類の生育ステージ別の効果を教えてください。

ファインセーブフロアブルは、タバココナジラミ類の幼虫及び成虫に対して殺虫効果を示します。また、卵に対する殺卵効果は弱いですが、卵及びその周辺に薬剤が掛かっていて残効が期待できる場合には、孵化直後に薬剤と接触することになるため、孵化幼虫に対する殺虫効果が期待できます。

ファインセーブフロアブルを使用しても花に寄生しているアザウミウマ類が残るのは何故ですか?

ファインセーブフロアブルは、浸透移行性、進達性に乏しいため、特に薬液が掛かりにくい花の中に寄生しているアザウミウマ類に対して効果が不安定になる傾向があります。

ファインセーブフロアブルがヒラズハナアザミウマに対して効果が低いのは何故ですか?

ファインセーブフロアブルは、理由は不明ですが、アザミウマ類の中でヒラズハナアザミウマに対して特異的に効果が劣ることが判っております。そのため、ヒラズハナアザミウマが発生しているほ場においては、他のアザミウマ用の殺虫剤をご使用下さい。

ファインセーブフロアブルは、ハスモンヨトウやオオタバコガ等の大型チョウ目害虫に効果が期待できますか?

ファインセーブフロアブルの有効成分であるフロメトキンの基礎活性として、ハスモンヨトウ及びオオタバコガに対する弱い殺虫効果が認められておりますが、ファインセーブフロアブルの実用濃度では効果は期待できません。

ファインセーブフロアブルのカブリダニ類などの天敵への影響日数を教えてください。

ファインセーブフロアブルのスワルスキーカブリダニ、ククメリスカブリダニ、チリカブリダニ、ミヤコカブリダニ、リモニカスカブリダニに対する影響日数は0日です。詳細は「天敵・有用生物影響表」をご確認ください。

ファインセーブフロアブルのミツバチ等の訪花昆虫への影響日数を教えてください。

ファインセーブフロアブルのセイヨウミツバチ、クロマルハナバチ、セイヨウオオマルハナバチに対する影響日数は1日です。詳細は「天敵・有用生物影響表」をご確認ください。

ファインセーブフロアブルの「いちご」での上手な使い方を教えてください。

ファインセーブフロアブルの「いちご」(9月定植)のアザミウマ類防除目的で使用する場合、10月~11月及び1月~2月の使用がお勧めです。10月~11月の秋の防除で越冬前のアザミウマ類の密度を減らし、1月~2月の春先の防除でアザミウマ類の増殖し始めを抑えることができます。特にこれらの時期にハダニ類対策としてカブリダニ類の天敵製剤をご使用頂いてる場合は効果的です。3月以降のアザミウマ類の飛び込み多い時期は、他の殺虫剤を使用した体系防除をお勧めします。

ファインセーブフロアブルの「ねぎ」での上手な使い方を教えてください。

ファインセーブフロアブルを「ねぎ」のネギアザミウマ防除目的で使用する場合、耐雨性を活かした5月~7月の梅雨時期、及び9月~11月の秋雨時期での使用がお勧めです。特に、2週間の残効が期待できるため、秋の収穫前の集中散布期の1剤としてのご使用がお勧めです。また、ファインセーブフロアブルは、ネギアザミウマが媒介し、タマネギえそ条斑病やネギえそ条斑病を引き起こすIYSV(アイリス・イエロー・スポット・ウイルス)媒介抑制効果があります。

ファインセーブフロアブルの「キャベツ」や「ブロッコリー」等のあぶらな科野菜での上手な使い方を教えてください。

ファインセーブフロアブルを「キャベツ」や「ブロッコリー」等のあぶらな科野菜で使用する場合、特に既存の殺虫剤に対して感受性の低下したコナガに対して有効です。お勧めの使用時期は、耐雨性を活かした9月~11月、4~6月です。秋の大型チョウ目害虫が発生する時期は、大型チョウ目用の殺虫剤と併用してください。

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