ダイアジノン粒剤5の
袋の読み方・1

適用表は、その農薬を使用できる作物及び適用病害虫ごとに、使用量、使用時期、使用方法等を示しております。

誤った使用方法では、農薬の効果が発揮されないばかりか、収穫物の安全性に問題も生じる可能性があります。

適用表の読み方を正しく理解し、用法用量を守って安全に農薬をご使用下さい。

適用表の読み方

適用表の読み方
1

作物名

その農薬を使用可能な農薬登録上の作物の名称です。
一般的な作物の通称とは異なる場合があり、例えば「さつまいも」は「かんしょ」、「じゃがいも」は「ばれいしょ」と表記されます。

具体的な作物名(別名、地方名品種名を含む)のほかに、「非結球あぶらな科葉菜類」など複数の作物名を含む作物群での名称もあります。

2

適用病害虫名

その農薬を使用可能な病害虫の名称です。公的な試験を通じて効果の確認されたもののみが記載されています。

なお、1つ作物に対して同じ病害虫名が複数回登場する場合がありますが、これは公的な試験において使用時期や使用方法などの条件を変えて効果を確認しているためです。

3

使用量

その農薬を使用可能な量を表します。試験で病害虫への効果や収穫物への安全性が確認されている量です。多くの農薬で面積あたりの使用量が表記されます。

ダイアジノン粒剤5の場合「10a当り使用量○○kg」というように表記されています。

10a(アール)は1反、300坪、1000㎡を表しますので、「10a当り使用量○○kg」は「1㎡当り使用量○○g」と読み替えることができます。

4

使用時期

その農薬の使用可能な時期を表します。
「収穫○○日前まで」などの具体的な日数のほか、「定植時」「は種時」など作業時期や、「発生初期」など病害虫の発生時期に合わせた表記もあります。

「収穫○○日前まで」と記載されている場合、その農薬の使用から○○日経過すれば、農薬の残留量が基準値以内に収まるので収穫可能ということになります。

「は種時又は定植時」は「は種または定植の前後24時間以内」を、「作付前」や「植付前」など「~前」の場合は、おおむね「その1週間前から直前まで」を表します。
いずれの場合も一般に流通している大きさまで作物が生育していれば収穫可能となります。

5

使用回数

「本剤の使用回数」はその農薬の使用可能な回数を、「○○を含む農薬の総使用回数」はその農薬と同じ有効成分で濃度や剤型(乳剤、水和剤、粒剤など)が異なるほかの農薬との合算した使用回数を表します。

これらの使用回数は作物への農薬の残留量や、環境に対する影響をもとに設定されています。
使用回数をカウントする期間は、基本的には作付から収穫完了までですが、一部作物では特殊なカウントをするものもありますので、クロップライフジャパン「使用回数カウントできてる?」リーフレット(外部サイトのPDFが開きます)をご確認ください。

6

使用方法

その農薬の使い方を表します。 作物や適用病害虫、使用時期に応じて使用方法が異なっていたり、作物の生育段階(作付前と作物生育中など)で異なる使用方法が指定されている場合がありますので、よくご確認ください。

1. 作物名

作物群分類

農薬登録における作物は、大きな分類から順に「大作物群」「中作物群」「小作物群」、最後に具体的な「作物名」に分類されます。

「作物名」は代表的な作物の名称であり、別名、地方名、品種名等が含まれる場合があります。

例えば「みぶな(壬生菜)」は、大作物群「野菜類」>中作物群「葉菜類」>小作物群「非結球あぶらな科葉菜類」>作物名「みずな」に含まれる別名となります。

「作物から使い方を調べる」のページでも、分類表にない作物名称からも検索できます。

作物から使い方を調べる

間違いやすい作物名

豆類(未成熟)と豆類(種実)

「豆類(未成熟)」とは未成熟な豆類を主に生食するために収穫する場合の作物名で、「豆類(種実)」とは、成熟した種子を収穫する場合の作物名です。同一の作物であっても栽培期間が異なるため、農薬登録上の作物名が以下のように分けられている場合があります。

豆類(未成熟) 豆類(種実)
えだまめ だいず
さやいんげん いんげんまめ
さやえんどう えんどうまめ
実えんどう
未成熟ささげ ささげ
未成熟しかくまめ
未成熟そらまめ そらまめ
未成熟なたまめ なたまめ
未成熟ふじまめ ふじまめ
あずき
らっかせい
べにばないんげん

「豆類(未成熟)」と「豆類(種実)」は、中作物群の分類名であり、より大きい大作物群「野菜類」に含まれます。 そのため、作物名欄に「野菜類」に登録のある薬剤も使用することができます。

トマト・ミニトマト

登録作物名の「トマト」「ミニトマト」とは、直径3cmを境目として分類されている別作物になります。

中玉トマトの場合、直径3cmより大きい種であるか小さい種であるかによって「トマト」、「ミニトマト」のどちらの農薬を使用するか選択してください。

ねぎ

登録作物名の「ねぎ」には、いわゆる「葉ねぎ」、「根深ねぎ」も含まれます。

とうもろこし

登録作物名の「とうもころし」は、中作物群の分類名であり、具体的な作物名として「未成熟とうもろこし」(いわゆるスイートコーン)と「とうもころし(子実)」が含まれています。このため「とうもころし」に登録のある農薬はスイートコーンにも子実収穫用にも使用できます。

ヤングコーン

登録作物名の「ヤングコーン」とは、未成熟な幼果を芯ごとそのまま食用するために収穫する場合の作物名で、いわゆるベビーコーンも含まれます。また、「ヤングコーン」は大作物群「野菜類」に含まれるため、「未成熟とうもころし」とは異なる作物として扱われます。

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