Q & A
Q
「かんしょ」(さつまいも)の収穫時に害虫に食べられた痕が見られました。コガネムシ類幼虫の被害のようです。コガネムシ類幼虫に対して効果的な薬剤ということで『ダイアジノン粒剤5』の使用を検討していますが、上手な使い方を教えてください。
A
「かんしょ」のコガネムシ類幼虫の防除が必要な時期は、4~5月の作付前(定植のおおむね1週間前から直前)と、収穫前の8月~9月の作物生育中です。特に8~9月の防除が重要なります。
コガネムシには多く種類がいるため、発生の時期は一様ではありませんが、おおむね4~5月の幼虫は前年の秋に孵化し、定植後の苗の根を食害します。この時期の幼虫は蛹に変態する前の幼虫であり、大きく成長しているため、『ダイアジノン粒剤5』を使用してもある程度生存虫が残存しますが、使用することで定植後の苗の生育を守ることができます。
8~9月の幼虫は、夏に飛来した成虫が産み付けた卵が孵化したものです。この時期の幼虫は収穫前のかんしょを食害しますので、成虫の飛来を見かけたら『ダイアジノン粒剤5』を作条に処理して軽く覆土してご使用ください。
『ダイアジノン粒剤5』の残効期間は7~10日程度と短いため、2週間程度空けて、再度同様に『ダイアジノン粒剤5』を処理してください。
最後に『ダイアジノン粒剤5』を処理してから30日経過すれば収穫可能になります。