コナジラミ類とは、カメムシ目コナジラミ科の害虫で、トマトやナス、ピーマンなど、さまざまな作物を加害することで知られています。繁殖力が強く、早めに対処しないと大量発生して作物が出荷できなくなるなど、生産者にとっては非常に厄介な存在。今回は、その生態やトマトを守る対策方法などについて紹介します。トマトを栽培する際はぜひ参考にしてください。

繁殖のスピードが極めて速いコナジラミ類は、一度蔓延すると完全に駆除するのが難しくなります。早期の発見と適切な農薬の選択、散布タイミングの見極めが、トマトの安定生産を左右します。

コナジラミ類って?

コナジラミ類

コナジラミ類って?

  • トマト、茄子、きゅうり、メロン、イチゴなどの葉や果実を吸汁し、作物に深刻な被害を与える重要害虫
  • トマトを加害する主なコナジラミ類は、オンシツコナジラミとタバココナジラミの2種
  • オンシツコナジラミとタバココナジラミはどちらも1齢幼虫の頃は脚があり、移動する
  • 特にタバココナジラミは被害が深刻で、最近は化学農薬に対する抵抗性が発達してきているため有効な薬剤が少なく、使用できる回数にも制限が

コナジラミ類は、トマト、なす、きゅうり、メロン、いちご、インゲン、かぼちゃ、キャベツなどの葉や果実を吸汁し、作物に深刻な被害を与える重要害虫です。
作物を加害するコナジラミ類は、主にオンシツコナジラミとタバココナジラミの2種類が挙げられます。オンシツコナジラミとタバココナジラミはいずれも1齢幼虫の頃は脚があり、歩いて移動しますが、2齢幼虫以降になると脚がなくなるため、一カ所に定着します。
特にタバココナジラミは農作物へ深刻な被害を与えやすく、最近は化学農薬に対する抵抗性が発達してきているため、有効な薬剤が少なく、またその使用できる回数にも制限があります。

既存の化学農薬が効きにくい抵抗性コナジラミ類の増加は、現代の農業における大きな問題です。物理的な作用で駆除する薬剤をローテーションに加えることが有効な対策となります。

コナジラミの種類・生態・被害は?

オンシツコナジラミ

オンシツコナジラミの成虫は体長1mm程度で、淡い黄色の体と白い羽を持っているのが特徴です。
卵から成虫になるまでは20日前後で、年に10回前後発生する場合もあります。
第1世代は4月頃から羽化して繁殖し、夏頃まで多く発生します。冬になり寄生できる作物がなくなると周囲の雑草などの葉裏に産卵し、サナギの状態で越冬します。寒さに強いため、露地でも越冬が可能なのです。
なお、サナギのときは白い棘があるので扱いには注意が必要です。

オンシツコナジラミが植物の養分を吸い取ると、葉の葉緑素が抜けて光合成が上手く機能しなくなり、徐々に衰弱させていきます。
また、オンシツコナジラミの多量の排泄物は、すす病の原因となるので注意が必要です。

タバココナジラミ

タバココナジラミの成虫はオンシツコナジラミよりわずかに小さく、左右の羽の間に隙間があるのが特徴です。
サナギは黄色く、2つの目が見えます。オンシツコナジラミとは異なり、棘はありません。
成虫は4月〜10月頃の時期に発生しやすく、特に夏場に発生するケースが多いです。
ただ、1年を通して発生するリスクがあるため、ハウスで周年栽培している作物にとっては厄介な存在です。

オンシツコナジラミと異なり、寒さに弱いという特徴があり、施設外では越冬しにくく、比較的高温の場所で発生するため、主にハウスなどで栽培する作物に被害が出ます。
タバココナジラミがトマトの実を吸汁すると、着色不良を起こします。
また、TYLCウィルスを媒介するため、トマト黄化葉巻病が発生するリスクも考えられます。トマト黄化葉巻病を発病すると作物の生育が止まります。
発病後は治療方法がないため、なるべく早期の駆除が重要です。

特にTYLCウイルスを媒介するタバココナジラミ類は、一匹でも残すと致命的な被害に繋がる可能性があります。発生を確認したら、ただちに効果的な農薬を散布して徹底的に駆除しましょう。

コナジラミ類からトマトを守る対策方法6選

コナジラミ類からトマトを守る対策方法

コナジラミ類から
トマトを守る対策方法6選

  • 1. 雑草をこまめに取り除く・葉水を与える
  • 2. 防虫ネットの設置
  • 3. 黄色粘着板などの活用
  • 4. コナジラミの天敵を用意
  • 5. 蒸し込み処理
  • 6. 農薬・殺虫剤を使用

コナジラミは薬剤抵抗性や繁殖力が高いので、トマトを守るためにはさまざまな対策を行うことが大切です。

1. 雑草をこまめに取り除く・葉水を与える

コナジラミは雑草から作物に飛来するケースがあるので、周辺の雑草をこまめに取り除くようにしましょう。
乾燥を好む害虫でもあるため、定期的に葉水を与えて乾燥しない環境を作る工夫をしてください。
葉水とは、霧吹きなどを使って葉に直接水をかけることです。
基本的には1日1回ペースで葉水を与えれば問題ありませんが、乾燥しやすい時期は1日2回程度に回数を増やして乾燥を防ぎましょう。

2. 防虫ネットの設置

トマトなどハウスで栽培している作物を守る方法として、防虫ネットを設置して侵入を防ぐ方法も挙げられます。
コナジラミは1〜3mm程度の大きさだといわれているので、網目0.4mm以下の防虫ネットを張れば安心です。
網目が細かいネットほど防虫効果がありますが、ネット内の温度が上がったり通気性が悪くなったりするというデメリットもあります。
防虫ネットを使用する前に作物の特性を理解し、生育に問題が発生しないように工夫しましょう。

3. 黄色粘着板などの活用

コナジラミは、黄色に集まる習性を持っています。
黄色の粘着版や粘着シートを設置しておくと、簡単にコナジラミを捕まえられるでしょう。
早めに黄色粘着版を置いて害虫発生のモニタリングを行うと、早い段階でコナジラミを見つけて対処することが可能です。

4. コナジラミの天敵を用意

ヒメテントウ類やヒメハナカメムシ類など、コナジラミ類の天敵を用意するのも良いでしょう。
コナジラミ類の卵や幼虫を食べれば、害虫の数を減らしてくれるかもしれません。
コナジラミの天敵といわれる虫達は自然と寄り付く場合もありますが、自然に集まらないなら天敵の好む植物(バンカープランツ)を栽培してみるのもおすすめです。
なお、タイリクヒメハナカメムシの場合は、マリーゴールドやバジルなどの植物を好むといわれています。

5. 蒸し込み処理

トマトなどハウスで栽培している作物を栽培した後に、ハウス内の害虫を殺菌・防除する蒸し込み処理を行う方法もあります。
コナジラミなどの害虫は50℃の暑さだと1時間程度で死滅するといわれています。
蒸し込み処理を実施する時期は7〜9月頃。トマトの栽培が終わったら、トマトの根元を切るか、根元から引き抜いておきましょう。雑草も抜くか、除草剤を使って枯らしておいてください。
ハウスの出入り口を全て密閉し、中の温度が40℃を超える環境を作ったら、10日以上そのまま放置します。ビニールが破れている部分があれば、養生テープなどを貼って応急処置をして密閉空間を作りましょう。
10日以上経ったらハウスを開放して、残渣を取り出して適切に処理してください。

なお、蒸し込み処理で一旦害虫がいなくなったとしても、ハウスの入口を開放した後に外から害虫が入ってくる可能性があります。ハウスから飛び立ったコナジラミが近くの雑草などで生息したのち、ハウスの中に舞い戻ってしまうケースがあるからです。
そのため、蒸し込み処理をした後も、殺虫剤などを使って害虫が増えないように防除対策することをおすすめします。

6. 農薬・殺虫剤を使用

コナジラミの駆除には、農薬(殺虫剤)を使用する方法が最も有効です。
冒頭でお伝えした通り、最近のコナジラミ類は既存の化学農薬に対して抵抗性を発達させてきているため、効果の高い薬剤を選ぶことが重要です。
ただし、1種類の薬剤のみを繰り返し使用していると、その薬剤に対して抵抗性を発達させてしまい、効果が低下するばかりか有効な薬剤が無くなるリスクがあるので、複数の薬剤をローテーションしながら使うのがおすすめです。
農薬や殺虫剤は、ホームセンターや園芸店などで購入することが可能です。

物理的な対策や耕種的防除と合わせて、抵抗性を発達させにくい物理防除型の農薬(気門封鎖剤)を組み込むことが、確実なコナジラミ駆除への近道です。

コナジラミ対策のおすすめ殺虫剤は「フーモン®」

フーモン

コナジラミ類対策におすすめ!
殺虫剤「フーモン®」

  • 有効成分がすばやく害虫を包囲して気門(空気の出入り口)を封鎖することで窒息死させる
  • 野菜類、果樹類など幅広い作物に対して、1000倍の希釈倍率で収穫前日まで何度でも使用可
  • 展着剤と(殺虫剤・殺菌剤)としても使用でき、化学農業に加用することで効果を安定化する

コナジラミ類対策で殺虫剤を使うなら、「フーモン®」がおすすめです。フーモン®は、創立100年を超える日本化薬株式会社が開発した殺虫剤です。

農家の方が使い易いようにと、殺虫・殺ダニ剤・殺菌剤など幅広い目的で使えるように誕生したフーモン®。気門封鎖剤としても展着剤としても使用できる唯一の薬剤として、プロ農家から高い評価を集めています。

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フーモン®の効果は?

フーモン®の有効成分がすばやく害虫を包囲して、気門(空気の出入り口)を封鎖することで、窒息死させます。
「呼吸しない害虫」が出てこない限り、フーモン®の効果を実感し続けられるはずです。
1000倍の高希釈倍率で野菜類や果樹類など幅広い作物に対して、収穫前日まで何度でも使用できます。栽培の初期段階からフーモン®を使用すれば、コナジラミ類を含む害虫の増殖を防ぎ、低密度に管理することができます。

また、フーモン®は展着剤(殺虫剤・殺菌剤)としても使用できるため、化学農薬に加用することでその効果を安定化できるのもメリットです。
コナジラミ類はもちろんのこと、アブラムシ類やハダニ類、うどんこ病も同時に防除してくれます。

幼虫は油滴が覆って窒息死

幼虫は油滴が覆って窒息死

成虫は張り付いて窒息死

成虫は張り付いて窒息死

回数制限がなく収穫前日まで使えるため、常にコナジラミ類の密度を低く保ちたいトマト栽培において、非常に利便性の高い農薬と言えます。

実際にフーモンを利用した農家さんの感想は?

大分市竹田市でトマトや原木シイタケなどを栽培している渡邊智さん。ビニールハウスの中でトマトを栽培しており、毎年約25トンのトマトを出荷しています。
渡邊さんがフーモン®に出会ったのは約9年前。JAから紹介されたことがきっかけでした。
害虫の密度管理という観点で、10日に1回、薬剤散布する際にフーモン®を使用しているそうです。コナジラミなどの害虫が大量発生してから殺虫するのではなく、害虫が見えないうちから繰り返し散布することで、手間やコストを抑えられているということです。

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フーモン®の効果的な使い方は?

フーモンの効果的な使い方

フーモン®の効果的な使い方

  • 害虫に薬剤がかかるように、ムラなく丁寧に散布
  • コナジラミ類は葉裏にいるので、葉裏を中心にしっかり薬剤がかかるようにする

フーモン®は害虫の気門を物理的に封鎖するものなので、薬剤散布液が害虫に直接かからないと効果が発揮されません。
害虫に薬剤がかかるように、ムラなく丁寧に散布してください。
コナジラミ類は葉裏にいるので、葉裏を中心にしっかり薬剤がかかるように心がけましょう。
害虫の数が多い場合は、散布間隔を短くして散布するのもおすすめです。
既存の化学農薬の薬剤抵抗性を発達させないために、ローテーション剤の一つとして使うのも良いでしょう。

また、散布液を調製する際は、よくかき混ぜてから使用しましょう。
調製後はなるべく早めに使用し、調製した薬液は使い切ってください。

まとめ

コナジラミ類は一度発生すると増殖を抑えるのが非常に困難ですが、生態に合わせた物理的対策と、物理的作用で駆除する農薬『フーモン』を組み合わせることで、効率的な密度管理が可能になります。収穫前日まで回数制限を気にせず使える『フーモン』を日々の防除に取り入れ、高品質なトマトを安定して出荷しましょう。

フーモン

トマトを守るためにフーモンを活用しよう

コナジラミ類は繁殖が早く気付いた時には作物に深刻な被害を与える場合があるため、なるべく早めに駆除するか、増殖しないよう低密度に管理することが大切です。
コナジラミ類の対策には、防虫ネットや黄色粘着板を設置する方法などがありますが、なるべく手間をかけずに駆除したいなら、フーモン®を利用するのがおすすめです。

1000倍の高希釈倍率で使用できるフーモン®は、収穫前日まで何度でも使用できます。
トマトを育てる際は、ぜひフーモン®を使ってみてください。

フーモン®は日本化薬株式会社の登録商標第23741号

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よくある質問

Q

展着剤は加用しなくても大丈夫ですか?

A

展着剤は加用しないでください。フーモン®自体が展着剤でもあるため、他の展着剤を加用すると気門封鎖剤としての性能が発揮できなくなる可能性があります。

Q

なぜ、フーモン®は収穫前日まで何度も使用できるのですか。

A

フーモン®の有効成分であるポリグリセリン脂肪酸エステルは、食品添加物として既に広く使用されていて、農薬として使用して作物に残留しても健康上の不都合が生じないためです。

Q

有効成分のポリグリセリン脂肪酸エステルは食品添加物としてのように使われていますか?

A

食品(マーガリンやチョコレートなど)の乳化剤として使用されています。

Q

特別栽培作物に使用可能ですか?

A

有機JAS適合資材ではありません。農薬の使用回数はカウントされます。

Q

他剤との混用時に汚れ防止効果はありますか?

A

水和剤との混用で汚れ軽減効果があります。

Q

薬害が出やすい作物はありますか?

A

作物の幼苗期や軟弱徒長苗、高温時など一般に薬害が生じやすい条件での使用は避けてください。また、ハウス等の施設内を締め切り、散布液がとても乾きにくい条件下で使用した場合、果実に薬害を生じる可能性があります。

まだまだあります!『フーモン』の魅力!

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お問い合わせ先

日本化薬株式会社 アグロ事業部

〒100-0005 東京都千代田区丸の内二丁目1番1号  TEL03-6731-5321

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