研究開発・知的財産

KAYAKU Next Stage の研究開発方針

 Take a New Step 2016 に引き続き、2020 年3月期からの中期事業計画 KAYAKU Next Stage においても、「研究開発の強化」を重点テーマの一つに掲げ、全部門が一体となって市場への出口を見据えた研究開発を推進し、新製品を創生します。また、将来の社会ニーズに応えるために、中長期的な研究開発テーマへ経営資源を投入し、基盤技術力を高めてまいります。

研究開発体制

研究開発体制

(1)事業と一体となった研究開発の推進

 研究開発、営業、製造、本社事業部門が一体となり、市場ニーズを的確に捉えた製品開発体制の強化を目的に、機能化学品研究所・医薬研究所・セイフティシステムズ開発研究所・アグロ研究所を各事業部門の下に置く体制とし、縦のライン「縦糸」の強化を図っています。

● 機能化学品研究所

 機能化学品研究所では、樹脂、色素、触媒をコアの技術として、独自の素材、複数の素材を複合化させた製品の開発を行っています。
 5G情報通信社会などの「Society 5.0」実現に貢献できる、高耐熱エポキシ樹脂、マレイミド樹脂をはじめとする特徴のある素材を展開しています。
 また、「SDGs」の実現に向けて、これまで培ってきた色素合成の技術を深め、インクジェットプリンタ用色素や特徴のある機能性色素材料の開発を行っています。
 加えて、アクリル酸、メタクリル酸などの基礎化学品製造用の高性能触媒の開発を推進し、逐次市場に投入しています。

● 医薬研究所

 医薬研究所では、ナノテクノロジー技術による抗がん薬内包高分子ミセルの研究開発を精力的に進めています。また、薬剤費が非常に高額なバイオ医薬品に対し、安価な製剤の提供が社会的に求められていることから、バイオシミラーを導入しその開発に取り組むとともに、高品質で生産性の高いバイオ医薬品を製造するための技術獲得に挑戦しています。さらに、医療ニーズに応える、ジェネリック抗がん薬の開発についても積極的に取り組んでいます。

● セイフティシステムズ開発研究所

 セイフティシステムズ開発研究所では、当社の火薬技術を活かしたディスク型インフレータ( 運転席、助手席エアバッグ用) 、シリンダ型インフレータ( サイド、カーテン、シートクッション、ニーエアバッグ用)、シートベルトプリテンショナー用マイクロガスジェネレータ、歩行者保護ボンネット跳ね上げ駆動装置用マイクロガスジェネレータの開発を推進しています。また、世界各地に配置された生産拠点の安全部品技術を結集し、グローバルに展開している顧客に、安価で高品質な安全部品をタイムリーに提供する研究開発体制を構築しています。

● アグロ研究所

 アグロ研究所で上市に向けて取り組みを続けていた野菜や果樹用の新規殺虫剤「ファインセーブ®」が、2018年6 月に発売されました。
 「ファインセーブ®」の普及拡大に努めると共に、新しい農薬探索や、安全で使いやすい農薬・工夫製剤の開発および現製品の適用拡大を継続的に実施いたします。

(2)研究開発の全社的な連携と推進

 研究開発における組織を超えた連携は、研究開発本部が担う横のライン「横糸」として明確にしています。社内外の知的財産の融合、知的財産戦略、研究所間の融合を研究開発本部が主導し、研究経営委員会が全社経営課題として研究開発全般に関与する体制となっています。新製品・新事業の創出を目指した研究開発のうち、将来大きな成長分野となることが期待できるテーマは、全社的な経営資源を戦略的に配分して社内外の技術・製品・知的財産を融合するなど、コーポレート研究として推進しています。

コーポレート研究

テーマ内容
有機エレクトロニクス材料 機能性色素の技術を活かして、フレキシブルデバイス用トランジスタやセンサー素材などで期待される有機エレクトロニクス材料の開発を推進しています。
光制御フィルム フィルム加工や塗工の技術を活かし、特定波長の光を反射・吸収する独自の光制御フィルムを開発し、車載用ヘッドアップディスプレイやアイウェア分野への応用に、精力的に取り組んでいます。
抗体医薬品の製造技術 抗体医薬品の開発・製造拠点となる株式会社カルティベクスを三菱ガス化学株式会社と合弁で設立。国産抗体医薬品の製造基盤技術の確立を目指して、ノウハウを融合しながら開発を推進しています。
ドローン用の火薬安全装置 自動車用安全部品で培った火薬安全技術を応用し、ドローン(無人航空機)向けのパラシュート型非常用安全装置の研究・開発に取り組んでいます。2021年の製品化に向けて、開発を推進していきます。

関連情報

研究開発トピックス(会社情報)

知的財産戦略と方針

 KAYAKU Next Stage の重点テーマである「知的付加価値の創造・提供」を推進するため、知的財産部では「知財戦略を有効に事業戦略に活かし、新しい知的財産の創造を通じて、事業発展の原動力とすること」をミッションとして掲げ、次の4つの事項に重点的に取り組んでいます。

  1. 質の高い特許出願:他社の注目度を指標に、権利の維持・向上を目指します。
  2. 知財戦略を事業に活かす:事業ごとの知財戦略を明確に設定し、推進します。
  3. e-知的財産部:IT環境の整備に加え、AIを活用したSDI(特許情報の選択的配信)戦略について検討を進めます。
  4. グローバル管理・支援体制:国内外のグループ会社を含めた知財マネジメントの中心的な役割を果たします。

 事業を守る知的財産の創造・権利化の支援をはじめとして、知財戦略の積極的な提案によって各事業部と連携し、事業の発展に貢献してまいります。

知財トピックス:保有技術のマッピングによる「見える化」

 当社グループが保有する要素技術は、専門分野に特化したノウハウや、開発・生産の現場で継承される暗黙知などもあるため、非常に複雑かつ多岐にわたります。自社の技術的な強みや特徴を明確にするため、研究企画部と各研究所、知的財産部が連携し、保有する要素技術のマッピングによる「見える化」を行いました。これにより、製品群が多く複雑な要素技術を有する機能化学品の分野においても、保有技術の特徴や「すきま」が明確になりました。今後はマッピング範囲を拡大するとともに、技術開発のターゲット設定やM&A 戦略の策定などに活用していきます。

  • 技術の見える化!

関連情報

知的財産創出の促進(CSR情報)

株価情報

証券コード(東証一部):4272

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