事業等のリスク

 日本化薬グループは、事業を運営していく限り伴う様々なリスクの発生防止、分散等によりリスクの軽減を図るよう努めております。当社グループの経営成績および財政状態に重大な影響を与えうるリスクを有価証券報告書14~17ページの「事業等のリスク」に記載しておりますが、その中で事業環境の変動に直接係るリスクを、経営上で特に重要なリスクとして捉えております。

事業環境の変動に係るリスク

 事業環境の変動に係るリスクとしては、以下のようなものがあります。ただし、これらは2019年10月1日現在において当社グループが判断したもので、予想を超える事態が発生する場合もあり、当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではありません。

1. 事業全般

 当社グループは経営基本方針のもと、複数事業を持つポートフォリオを活かして、安定的な事業運営に努めています。機能化学品・医薬・セイフティシステムズ・アグロの各事業において、中長期的にありたい姿と市場動向を勘案した上で、事業戦略・開発戦略を含む中期事業計画を策定し、事業環境の変化に柔軟に対応しながら、各事業の持続的な成長を目指した経営を行っております。
 しかし各事業の中でも、売上・営業利益の構成比率が高い機能化学品事業およびセイフティシステムズ事業は、国内外の景気変動の影響を受けやすい事業であります。既存製品の市場の拡大や、新製品の継続的な開発・上市によって事業の持続的な成長を推進しておりますが、国内外の景気変動および需要低迷・競合激化等々の事業環境の変動により、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。また、これら事業は海外売上高比率も高く、各国の環境・安全等の政策の変化、為替の急激な変動、各国間の貿易紛争をはじめとする地政学的リスクの影響等により、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。
 一方、医薬事業およびアグロ事業は国内の産業政策の影響を受けやすい事業であり、医療や農業に関する政策の変更により、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。

2. 機能化学品事業

 機能化学品事業は、中心分野である情報・通信領域の技術革新のスピードが速く、各サブセグメントにおける市場動向調査や顧客との情報交換、事業本部全体を見渡すマーケティング機能によって、常に新しいニーズや業界のトレンドを捉えた研究・市場の開発を推進しています。しかし、製品のライフサイクルが想定以上に短くなってしまうこと、新技術・新製品の開発が遅れて、顧客ニーズを満足させる新製品をタイムリーに提供できないこと、他社による画期的な技術革新で需要の動向が大きく変わってしまうこと等によって、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。
 また、原料調達においては、中国メーカーからの供給不安や価格高騰リスクに対して、中国の原料だけに依存しないようにインド・欧米なども含めて調達先を広げるなど、原料ソースの多様化を進めることで製品の安定供給体制の構築に努めております。しかし、グローバルで広範囲に特定原料が枯渇するなど、極端な調達難が発生することによって、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。

3. 医薬事業

 国内における医療費抑制策の一環として、薬価制度の改革と後発品の使用促進が行われております。医薬事業ではこのような状況のもと、国内の医療用医薬品販売の事業について、バイオシミラーを含むバイオ医薬品や、ジェネリック抗がん薬を安定供給し続ける責任を果たしながら、アライアンス活動を積極的に展開するなどの施策によって製品ラインアップを充実させる活動を推進し、持続的な事業の成長を図っております。また、原薬事業においては、受託主体から自社開発活動に舵を切り、顧客の市場の販売動向および生産量調整などによる影響を低減させるとともに、販売の自由度を確保して事業を展開しております。
 以上のように、医薬事業で定常的に予想されるリスクについては適切な対策を講じておりますが、想定以上に大きな薬価の引き下げが繰り返される等の医療費抑制策の実施によって、国内営業売上高が大幅に減収となる等の事象が発生した場合に、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。

4. セイフティシステムズ事業

 セイフティシステムズ事業では、インフレータ・マイクロガスジェネレータ・スクイブなどの自動車安全部品を販売しております。製品の材料には、取り扱いにおいて発火のリスクがある火薬が含まれるため、当社が保有する火薬を安全に取り扱う専門技術をもとに製造方法と品質管理方法を整備した上で、事業に関わる従業員に対する教育と、管理監督を徹底しております。
 また、各生産拠点からグローバルに製品を供給しており、当社グループが製品を販売している国または地域における景気変動や、経済政策の変更等による自動車需要の変動、天災・事故等による自動車の生産に必要なサプライチェーンへの障害等により、自動車生産台数に予想以上の大幅な変更が発生するリスクがあります。これらの事象によって、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。

5. アグロ事業

 アグロ事業は、気象等の変動による作物の育成状況や病害虫の発生状況に大きな影響を受けます。また、食品の安全や環境への影響に関する公的規制等が強化されております。気象状況や公的規制等により、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。
 また、原料調達においては、中国の環境・安全規制強化による化学物質の安定入手への懸念等、購買先からの供給不安や価格高騰のリスクに対して、主要原料や特殊な原料の入手ソースの多様化に取り組むとともに、製造技術を強化するように努めております。しかし、対象となる原料の世界的な枯渇や、極端な入手難などによってセカンドソースの確保が困難となった場合は、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。

株価情報

証券コード(東証一部):4272

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