事業ビジョン
得意技術によるイノベーションの推進、
高品質な医薬品の安定供給、情報提供により、
医療の向上を通じて社会に貢献する
中期事業戦略
スペシャリティ、バイオシミラー、
ジェネリックを
重点領域として成長し続ける
事業ビジョン
得意技術によるイノベーションの推進、
高品質な医薬品の安定供給、情報提供により、
医療の向上を通じて社会に貢献する
中期事業戦略
スペシャリティ、バイオシミラー、
ジェネリックを
重点領域として成長し続ける
1969年の「ブレオ®」の発売以来、医薬事業は抗がん薬とがん関連薬剤を中心に事業を発展させてきました。がん関連製品のラインアップ数はジェネリック薬も含め国内製薬メーカー最多で、がん領域に関する信頼性の高い情報とともに医療機関に提供しています。また、バイオテクノロジーや高分子技術を用いた創薬研究・開発を進めるとともに、いち早くバイオシミラーの開発も手掛け、2014年には、国内初の抗体医薬のバイオシミラーの販売を開始するなど、医療の向上と医療費の効率化を通じて社会に貢献しています。
国内では毎年の薬価改定がはじまり、既存の医療用医薬品は大きな市場拡大を見込めない事業環境になりました。そのような中で医薬事業として考えるべき社会に提供する価値は、患者様への新たな治療機会の提供であり、当社の得意とする領域で新しい製品を継続的に創出することが重要な課題です。
医薬事業本部では、「ありたい姿」を 2030年度売上高800億円、部門営業利益140億円に定めました。この達成に向けて、医薬研究所を自社新薬開発の体制に再整備し、4年後を目途に臨床試験開始を目指した研究テーマを進めます。一方で新製品の導入、他社・外部団体との提携も積極的に行い、両輪の取り組みでパイプラインの充実を図ります。
加えて、安定供給・品質保証体制の強化のために生産工場の増強にも取り組みます。バイオ医薬品の自製化を実現し、高薬理活性化合物の製造技術とともに、高崎工場の価値最大化に注力してまいります。
2021年3月期はポートラーザ®の市場浸透、バイオシミラーへの切り替えが進み、売上高も前期を上回りました。また、新しい生活様式の中での情報提供に向け、リモート営業に対応できる体制を整備し、Web講演会の開催なども実現いたしました。
KAYAKU Next Stage の最終年となる2022年3月期には、ポートラーザ®のさらなる市場浸透、バイエル薬品(株)のニュベクオ®錠のコ・プロモーション継続に加え、新たにSBIファーマ(株)とアラグリオ®の販売契約を締結しました。ジェネリック医薬品では、自社原薬開発と液剤化、室温保存を特徴とする抗がん薬ペメトレキセドを上市しました。これら薬剤のディテールを推進し、患者さまに新たな治療機会を提供してまいります。
また、レギュレーションに合致し、高度な品質保証がされた製品を供給することは、医薬事業に関わる私たちの使命です。法令遵守と製品の安定供給のために、高崎工場の整備、外部委託先管理、堅固なサプライチェーン構築等、万全な体制を構築してまいります。