医薬事業

取締役常務執行役員
医薬事業本部長

小泉 和人

事業ビジョン

得意技術によるイノベーションの推進、
高品質な医薬品の安定供給、情報提供により、
医療の向上を通じて社会に貢献する

中期事業戦略

スペシャリティ、バイオシミラー、
ジェネリックを
重点領域として成長し続ける

事業概要

 1969年の「ブレオ®」の発売以来、医薬事業は抗がん薬とがん関連薬剤を中心に事業を発展させてきました。がん関連製品のラインアップ数はジェネリック薬も含め国内製薬メーカー最多で、がん領域に関する信頼性の高い情報とともに医療機関に提供しています。また、ナノテクノロジー技術を用いた抗がん薬内包高分子ミセルの開発を進めるとともに、いち早くバイオシミラーの開発も手掛け、2014年には、国内初の抗体医薬のバイオシミラーの販売を開始するなど、医療の向上と医療費の効率化を通じて社会に貢献しています。

医薬事業

事業の中長期的な展望について

 私たちはがん治療の分野で、高品質で経済性のあるジェネリック医薬品やバイオシミラーを安定供給することにより、医療費の効率化を通じて社会に貢献することを目指しています。一方で、国内の医療用医薬品は、毎年の薬価改定によって売上高・利益に大きな影響を受ける見込みであり、企業間の競争も激しくなっています。当社の得意とする領域で、他社の提供できない新しい製品を市場に継続的に提供することが、医薬事業にとって重要な課題です。このような状況下、私たちは抗がん薬内包高分子ミセルなどの新しい抗がん薬の研究開発を行い、既存の薬剤の有効性や副作用を改善する等、様々な医療ニーズに応えることで医療の向上に貢献します。また、他社との提携などを通じた導入やライセンシングの検討によって、パイプラインの充実を図り中長期的な医薬事業の成長を目指します。

中期事業計画 KAYAKU Next Stage の取り組みについて

 2020年3月期には、バイオ新薬として、扁平上皮非小細胞肺がんの治療薬であるポートラーザ®を発売しました。また、バイエル社の前立腺がん治療薬であるニュベクオ®錠のコ・プロモーション契約を締結しました。KAYAKU Next Stageの2年目となる今期の注力事項として、両剤のディテールを推進し患者さまに新たな治療法を提供してまいります。
 ジェネリック医薬品に続く成長分野として売上高が伸長しているバイオシミラーについては、さらなる拡大を目指すとともに、これまで以上に情報提供・収集活動を行なっていきます。新しい生活様式の中でのMR活動を推進するにあたり、リモート営業に対応できる体制の構築も急務です。
 研究開発ではNK105の臨床試験を進める一方で、長期的な視点で新たな製品の創出研究を推進します。ジェネリック抗がん薬については、難易度の高い工夫製剤等にチャレンジし、医療現場のニーズに応えてまいります。また、積極的にアライアンス活動を展開し、製品ラインアップの充実を図ります。
 医薬品の安定供給に関連する事項としては、国際的な地域紛争や新型コロナウイルス感染症の拡大等により、原料などの供給が不安定になることが懸念されます。堅固なサプライチェーンを構築して、製品の安定供給ができる万全な体制を構築していく必要があります。
 さらに、レギュレーションに合致し、高度に品質を保証された製品を供給することは、医薬事業に関わる私たちの使命です。事業本部全体で取り組み、皆様に安全と安心を提供し続けてまいります。

中計重点テーマ

項目取り組み内容
安全・品質管理体制の確立 ●リスクを常に考えて操業・点検を行う
●原因追及の徹底による再発防止、横展開の実施
研究開発の強化 ●得意技術、得意分野で医療ニーズに合致した新製品を創出する
知的付加価値の創造・提供 ●継続的に新製品を市場に投入できる体制づくり
社内外との協業による事業強化 ●シナジーのある製品導入・事業提携・M&Aを実施しパイプラインを拡充する
●原薬・国際・診断薬本部の輸出、受託ビジネスを拡大する
成長を支える経営基盤の充実 ●コンプライアンス・レギュレーションを遵守し、がん治療に貢献する
●企業としてのプレゼンスを向上させ、他社との差別化を図る
●経営資源を効率的に活用し、医薬業界の変化に対応できる企業体質を構築する
●研究開発・製造・販売体制を強化するため、技術・知識の継承と次世代の人材を育成する

トピックス

 日本化薬グループは、「スペシャリティ、バイオシミラー、ジェネリック」を重点領域に医薬事業を推進しています。抗がん薬やがん関連薬剤の製品ラインアップの強化と安定供給に努めるとともに、がん薬物療法に関する知識を備えたがん専門MRが適正使用情報を提供することで、安心してご使用いただける体制を整備しています。

バイオ新薬「ポートラーザ®」を発売

 2019年11月、抗悪性腫瘍剤ヒト型抗EGFR モノクローナル抗体「ポートラーザ® 点滴静注液800mg」を発売しました。同薬は、進行・再発扁平上皮非小細胞肺がんの治療薬として、2015年よりイーライリリー・アンド・カンパニーが欧米で販売しており、当社は2019年8月に同社より日本における製造販売権を承継し、発売に向けた準備を行ってきました。
 現在33種類の抗がん薬を販売している強みを生かして、今後もバイオシミラーを含むバイオ医薬品の製造・研究・開発に注力することで、がん領域のラインアップの拡充を目指します。

バイエル薬品と「ニュベクオ®錠」のコ・プロモーション契約を締結

 当社とバイエル薬品は、2020年2月、前立腺がんの新薬「ニュベクオ®錠」について、国内におけるコ・プロモーション契約を締結しました。同薬は、バイエル薬品が「遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌」の治療薬として製造販売承認を取得したアンドロゲン受容体阻害剤です。同薬の製造販売はバイエル薬品が行い、医療機関への情報提供活動を両社の医療情報担当者(MR)が共同で行います。
 当社は、1969年の「ブレオ®」の発売以来、長年にわたって泌尿器腫瘍の情報提供を手掛けてきた実績があります。「ニュベクオ®錠」についても、安全性情報の収集、適正使用情報の提供をバイエル薬品と共同で行うことにより、治療の選択肢を拡げ医療の向上に貢献します。

インフリキシマブBS「NK」とトラスツズマブBS「NK」のシェア拡大に注力

 当社は、ジェネリック医薬品に続く成長分野としてバイオシミラーに注力しています。インフリキシマブ製剤のバイオシミラーであるインフリキシマブBS「NK」とトラスツズマブ製剤のバイオシミラーであるトラスツズマブBS「NK」の数量シェア拡大を目指します。
 今後も、高品質で経済性のあるバイオシミラーを安定供給することにより、医療費の効率化を通じて社会に貢献するとともに、情報提供・収集活動に努め、バイオシミラーを大きな柱に育てていきます。

医薬品の承認取得状況 (2020年10月31日現在)

新発売品目

バイオ医薬品

ポートラーザ®点滴静注液800mg(一般名:ネシツムマブ)

抗がん薬

ゲフィチニブ錠250mg「NK」

カペシタビン錠300mg「NK」

がん関連薬剤

アプレピタントカプセル80mg「NK」・同125mg「NK」・同セット「NK」

適応症の追加品目 *:公知申請

インフリキシマブBS点滴静注用100mg「NK」

トラスツズマブBS点滴静注用60mg「NK」・同150mg「NK」

テモゾロミド錠20mg「NK」・同100mg「NK」

医薬品の開発状況 (2020年10月31日現在)

治験中の品目

バイオシミラー

CT-P10(一般名:リツキシマブ)

抗がん薬

NK105(パクリタキセル内包高分子ミセル)

株価情報

証券コード(東証一部):4272

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