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事業(本)部ごとの取り組み

機能化学品事業

環境に配慮した製品で、豊かな生活を支える

半導体


次世代省エネルギー照明として期待されるLED

機能化学品事業本部では、保有するコア技術を活かし“環境に優しい製品”づくりを進めています。

あらゆる電気製品に組み込まれている半導体。その心臓部分を苛酷な使用条件から守るために、日本化薬の『環境対応型エポキシ樹脂 NC-3000』シリーズが使用されています。廃棄後のことも考慮し、ダイオキシン発生原因となるハロゲンを使用しない製品を実現しています。

また、省エネルギー化を推進する目的で、少ない消費電力で高輝度を実現する発光ダイオード(LED)の普及が急速に進んでいます。このLED分野では、透明性と耐久性の高い樹脂が要求されており、当社では市場要求を実現する『脂環式エポキシ』を開発しました。LEDの普及を、当社の持つ樹脂技術が支えています。

省エネルギー対策の代表格と言ってもよい太陽電池。この太陽電池をより低コストで普及させる目的で、色素の技術を用いた『色素増感太陽電池』の開発も進めています。

その他、環境を汚染する恐れのある物質が、製品に混入し、市場に流通することを防ぐ目的で、原材料や製造工程から環境汚染物質が製品に混入しない仕組み(グリーン調達)の強化を行っています。

医薬事業

がん治療に貢献する高品質な医療用医薬品を供給

『パクリタキセル』


左:『動注用アイエーコール』
右:『ジェルパート』

日本化薬グループは、長年にわたって抗がん剤の研究開発・製造・販売を行い、がん治療に役立つ数多くの製品を供給してきました。最近では、肝臓がんの局所に高濃度の抗がん剤を注入するための医薬品『アイエーコール』や、がんに繋がる血管を塞いで治療するための医療材料『ジェルパート』を発売するなど、治療方法の選択の幅を広げる努力を重ねています。

さらに、価格を抑えたジェネリック医薬品にも積極的に取り組み社会的要請に応える一方、最新設備を備えた工場を新設するなど、医療機関や患者の皆さまが求める高品質な製品の供給を実践しています。

また、医薬品の適正使用の推進・普及のために、全国で400名を超える医薬情報担当者(MR)や、医療関係者向け情報サイト「MINK Web」を通じて、当社の医薬品に関する情報を迅速かつ正確に提供しています。

MINK Web(新しいウィンドウ) 医療関係者向け情報サイト(医療関係者限定)

セイフティシステムズ事業

自動車事故から生命(いのち)を守る

警察庁交通局交通企画課の調査によると、日本の交通死亡者の最悪記録は1970年の16,765人ですが、2008年は5,155人でした。死亡者数で11,610人の減少、率にして70%の減少です。一方、事故件数は718,080件から765,510件へと増加しており、死亡者/事故件数は2.3%から0.67%へと、3分の1以下に減少しています。

死亡事故を減少させる安全対策には、

  • 1. 予防安全(運転者教育など)
  • 2. 衝突時安全(被害軽減)
  • 3. 衝突後安全(救急医療体制など)

の3要素があります。日本化薬グループの自動車用安全部品『自動車エアバッグ用インフレータ』『シートベルトプリテンショナー用マイクロガスジェネレータ』は、衝突時に一瞬で展開・機能して乗員を保護し、生命・身体を守る衝突時安全の役割を果たしています。

私たちは、自動車市場の回復に先手を打ち、技術開発とグローバル生産体制の強化を図っています。

エアバッグおよびシートベルトプリテンショナー作動の仕組み

アグロ事業

食の安全と食料の安定供給に貢献する

『ドリフト低減型ノズル』を装着したブームスプレーヤーによる農薬散布状況(キャベツ)


『ワイドコート』と一般展着剤の蛍光顔料の付着性の違い(リンゴの葉・枝での比較)

2006年5月より食品残留農薬基準に関するポジティブリスト制度※1が導入されたことに伴い、農薬を散布する際、乗用管理機などで使用されている『慣行ノズル』から発生する農薬の噴霧微粒子のドリフト(散布対象物以外に農薬が飛散すること)対策が重要な課題となっています。

その対策の一環として、農薬の噴霧微粒子を減らしてドリフトを抑える『ドリフト低減型ノズル』が一般的に使用されています。しかし通常の『慣行ノズル』に比べ噴霧粒子が大きく、キャベツなど一部の作物には農薬が付着しづらい傾向があり、その防除効果が不安視されていました。そこで日本化薬グループは、2010年5月頃に展着剤※2『ワイドコート』を新発売します。『ワイドコート』は、『ドリフト低減型ノズル』を使用しても、農薬による防除効果を安定させることができる展着剤であり、この製品を通じて、食の安全と食料の安定供給に貢献できると考えています。

  • ※1ポジティブリスト制度:農薬などが一定量以上含まれる食品の流通を原則禁止する制度。基準値が設定されていないものの場合は、0.01ppm以下(人の健康を損なうおそれのない量として設定)という一律基準が適用される
  • ※2展着剤:農薬を散布する際に散布対象への付着を容易にするため媒介的に用いられる薬剤